女の子の遊び相手はいつも「文化人形」だった・・・HPから転載

近日中に、HPを閉鎖しますので、こちらに転載させて頂きます。

1979年から約2年間キャンピングカーで北海道から九州まで日本一周気まま旅行をしていました。
その時々に訪れた土地で何か思い出になるようなお土産物がないかと探していた所、その当時は郊外型のショッピングセンターが、次々にオープンし始めていた頃で、昔ながらの商店街は空洞化し廃退して来ていました。
個人商店である玩具店は後継者も無く、売れ残りの在庫を持て余している状態でした。
そんな時に、ひなびた駄菓子屋で、自分が子供の頃に胸躍らせた「オモチャ」達と再会したのです。
その時、まるでタイムスリップしたような驚きと喜び、心が癒されていくのを感じました。
その捨てられていく「オモチャ」達を買い集めて是非、次世代に残したいと思い、それからは日本全国を巡りながら玩具店のデッドストックを捜してまわる目的の旅に変わりました。
訪ねたお店は6000店を越え、忘れられない感動の出会いやハプニングな出来事の数々・・・。
当時コレクションを開始してからの5年間というものは、毎年1000点以上のハイペースで収集していました。
5年間で5000点以上収集出来るという、とんでもない夢のような時代でした。
そんなコレクションの中から、この場を借りて少しずつ紹介していけたらいいなと思っています。

私の文化人形のコレクションです。
まだ リカちゃん人形も、バービー人形も世に出ていなかった頃の女の子の抱き人形の定番といえば「文化人形」でした。

古いトランクの中で勢ぞろい!
文化人形が作られ始めた頃は「文化」という言葉が流行語で、何にでも「文化〇〇」と名付けていたようです。
今でも「文化鍋」や「文化包丁」など固有名詞として残っていますよね。
その為か、こんな「文化家族合せ」なるカード遊びまでありました。

昭和20~30年代のデッドストック
カードの帯封もついたままの未使用 美品。

大正~昭和30年代まで盛んに作られた文化人形は一体一体が手作りで、手間隙が掛かり、コスト高の上、バービーやリカちゃんのモダンな作りに対抗できずにやがて消え去ってしまいました。
今現在、見てみるとレトロで甘美さを感じ、逆に新鮮さを感じます。
高級タイプはお腹にふいごを仕込んであり押さえると「マーマー」と鳴く事から「マーマー人形」とも呼ばれていました。

昭和30年代のモダンなリビングなどには、ポーズ人形が必ずと言っていいほど飾られていましたね?

日本の市松人形と西洋の洋装文化が混ざり合った「サクラビスク」
洋服も色褪せる事無く保存状態はとても良好です。

寝かせると目を閉じます(スリーピングアイ)
この商品は完売しました。

「ポーズ人形」や「サクラビスク」なども総称として「文化人形」と呼ばれる事も多い様です。
そんな「文化人形」も破れていたり、虫に食われていたりして、なかなか保存状態の良い当時のものは残っていなくて、状態の良い当時の物は驚く程、高額(数万円)で取引されています。
そんな懐かしい「文化人形」を当時のままの手作りで一品一品心をこめて再現しました。
レトロテイストはそのままで現代に蘇った「文化人形」です。

上記の文化人形3点は好評に付き売り切れました。

(オマケ)
文化人形を入れて飾っております、この皮製のトランクは、おそらく戦前(1930年代)の物と思われます。
当時の持ち主が旅したであろう国々のステッカーがあちこちにたくさん貼られています。
まだ庶民の海外旅行などが夢のまた夢だった頃に「ロスアンジェルス」や「サンフランシスコ」「ヨセミテ国立公園」などを訪れている様です。
当時、船で何日も掛けて何度も外国に出かけていた様子がわかります。
しかもファーストクラスのステッカーである事や、このトランクの上質の皮質や取っ手の部分の作りの良さから元の持ち主の暮らしぶりが偲ばれます。
(トランクの持ち主は横浜港出港 Mr.T.MIZUSEKIとあります)
私は現在このトランクを手に入れて以来しばしば「時間旅行」を満喫しているのです。

https://blogs.yahoo.co.jp/coast1386/15383585.html

写真をクリックすると大きく見れます。
過去のブログ記事も加筆、訂正、写真追加している場合がありますので宜しければ時々、覗いてみて下さい。

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