レトロな昭和33年頃(1959年頃)のナショナル製白黒ブラウン管テレビが手に入った~

昭和30年代は、日本が急激に豊かになっていく時代であった。

それは、各家庭に「モノ」が行き渡っていく時代であり、明るい電灯がともされた居間で家族そろってテレビを見る、新築の団地に入居する、マイカーを手にいれる、そういう物質的充足が目標となり、その充足が幸福感を満たす、ある意味で幸せな時代であった。

昭和30年代は、ある意味で「家電」の10年と言っても過言ではない。人々は、「家電製品」を買い、そして「家電生活」を楽しむために、毎日働いたといってもいい時代であった。

30年代に「三種の神器」と言われた、白黒テレビ、電気洗濯機、電気冷蔵庫の普及率は、昭和32年当時、それぞれ、7.8%、20.2%、2.8%であったが、昭和40年には、それぞれ、95.0%、78.1%、68.7%と急速に普及していった。

地元の掲示板サイトを見ていたら14インチのナショナル製(現パナソニック)ブラウン管テレビ T14-R1Mが500円で売り出されていました。

我が家から20㎞離れた指定の場所に引き取りに伺い手に入りました。

よく残っていたものです・・・

恐らくデザインから昭和30年代前半、昭和33年頃(1959年頃)のテレビと思われます。

1953年(昭和28年)に、シャープより国産第1号の白黒テレビが発売され価格は175,000円(当時の公務員の初任給は高卒で5,400円)実に月給の34ヶ月分!

昭和33年頃(1959年頃)のシャープ製テレビのチラシ広告です。

復刻やコピーなどではなく本物の当時のチラシです。

NHKがテレビ放送を開始したのが昭和28(1953)年2月で、8月には民放もこれに続きました。この年、国産初の14型。17型白黒テレビが発売されましたが高嶺の花。そこで人気を博したのが街頭テレビです。以来数年にわたり、力道山の空手チョップや大相撲の中継に人々は熱狂したものです。

昭和33年当時の白黒テレビの価格は65000円前後で、大卒初任給(公務員)9600円、高卒初任給(公務員)6500円、牛乳14円、かけそば32円、ラーメン45円、喫茶店のコーヒー50円、銭湯16円、週刊誌30円、新聞購読料330円、映画館140円、たばこ(ゴールデンバット)30 円、 はがき 5 円、 映画封切館 150 円 、国鉄初乗り 10 円の時代で、14インチの白黒テレビ65000円は高卒初任給の10ヶ月分程の高額商品でした。今の金銭感覚なら160万円程でしょうか?

昭和33年の主な出来事と言えば・・ ・

東京タワー完成(333m)、日本初の1万円札(聖徳太子)発行 、長島茂雄新人王、王貞治巨人入団 、川上哲治引退 、関門トンネル完成(世界初の海底国道)、狩野川台風、阿蘇山・ 浅間山大爆発 、岩戸景気始まる、若乃花、横綱に昇進 栃若時代到来、フラフープ流行、 私は貝になりたい、 神風タクシー、ミッチー・ブーム、 テレビ結婚、 団地族、 なべ底不況、 神様・仏様・稲尾様、皇太子と正田美智子さんの婚礼決まる。初の民間からのお妃選定。「テニスコートの恋」は、さまざまなエピソードとともに多くの国民の共感を呼んだ。

翌年に、皇太子殿下(後の平成天皇)のご成婚の模様がテレビで放映されるというので、テレビで見たさに爆発的に売れ出して、やっと普及率が30%を超えました。美智子妃殿下の美しさに「ミッチーブーム」の旋風が吹き荒れ普及の大きなきっかけとなりました。やがて昭和39年の東京オリンピックでテレビは殆どの家庭に普及しました。

写真は、皇太子殿下と美智子妃のご成婚時の頃に販売されていた「美智子さま」着せ替え遊びです。

昭和35(1960)年には、NHKや民放4社がカラーの本放送を開始し、テレビ・冷蔵庫・洗濯機が「3種の神器」と呼ばれるようになりました。

そんな時代のテレビは、家庭の中心でした。家族が一つの部屋に集まり、団欒しながらの視聴したものです。  家庭内にテレビが置かれるようになったのは昭和30年代の事であるが、一様に行き渡ったわけではない。初期には街頭テレビやテレビのある家に人が集まるという現象が起きた。テレビ、電気冷蔵庫、電気洗濯機は俗に「三種の神器」とも呼ばれ、主婦の憧れの電化製品だった。

『テレビが我が家にやってきた時』について、覚えていますか?「ご成婚パレードは何処で見ましたか?」「テレビで初めて見た番組は何でしたか?」

チャンネルをガチャガチャ回す音や、チャンネル争いでチャンネルが外れてしまった事を懐かしく思い出される方も多いだろう。お茶の間の風景に溶け込んだテレビの普及は、家庭生活を大きく変えた。この驚きに匹敵する出来事は一般的な日常生活のレベルでは、これ以後起こっていないのではなかろうか?

それ程に当時のテレビは驚きと憧れをもって迎えられました。

そんな時代に製造されたテレビジョンで、さすがに63年程が経過した、昔の古いTVなので埃だらけで、汚れあり、所々に子供のシールが貼ってあったり、ブラウン管と前面ガラスの間にゴムパッキンが劣化して落ちている(当初、画像では黒色マジックによる落書きかと思っていた)幸い欠品、割れなどの大きなダメージはなく、外せる部品は全て外して徹底的に掃除する事に・・・つづく

過去のブログ記事も加筆、訂正、写真追加している場合がありますので宜しければ時々、覗いてみて下さい。

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家電が輝やいていたあの頃。テレビ、ラジオ、冷蔵庫、洗濯機、電気釜、ミキサー、電子レンジ、オーディオ、ビデオ、電卓、ワープロ、ゲーム機…明治・大正から三種の神器・3C時代を経て、昭和の終わりまで、多数の図版でたどる家電の歴史。

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