昔(1970年代以前)は、雨が降るとゴム引きの雨ガッパが主流でした。
雨は防げるが、内側から蒸れてビショビショに濡れたものです・・・そんな雨ガッパに1968年、革命的な商品が登場しました。
シェラデザインズ SIERRA DESIGNS 60/40 マウンテンパーカ
1965年、カルフォルニアはバークレー、ジョージ・マークスとボブ・スワンソンの二人によって立ち上げられた「シェラデザインズ」。目前にそびえ立つ雄大なシェラネバダ山脈から命名されたこのブランドは、命を託せる信頼性をコンセプトに、ウエア、テント、寝袋といったアウトドアギアを開発生産。中でも1968年に作られた60/40パーカはあまりに有名。アウトドアシーンだけでなく、街着のスタンダードとしても今なお広く愛され続けています。
シェラデザインの「60/40マウンテンパーカー」です。
60/40クロスとは、横糸に綿を約60%、縦糸にナイロンを約40%の比率で織り上げられた生地の事でその比率から通称ロクヨンクロスまたはロクヨンと呼ばれています。横糸の綿が水を吸って膨張すると、糸の間の目が詰まり、水を通しにくくなります。それにナイロン特有の撥水性能が合わさり、水をはじくことができるようになります。つまり、濡れることによってはじめて撥水機能が生まれるのです。当時は画期的な出来事で完全防水とまでは言えませんが、多くのアウトドアマンを雨風から守ってきました。
雨ガッパを街中で着る事など考えられない時代でしたが、「60/40マウンテンパーカー」の登場により、お洒落なタウンウェアになりました。
横糸に綿を約60%、縦糸にナイロンを約40%使ったこの配合は独特の光沢と風合いを醸し出します。これはSIERRA DESIGNSの一つのテーマでもあるクラフト(手作り)感覚を確保するのに非常に重要な事なのです。使えば使うほど味が出ると言われているこの風合いはSIERRA DESIGNSの60/40クロスが、登場から半世紀たった今でも信奉される一番の理由です。
ただの撥水機能を持った生地なら、他にもあったかもしれません。そこで60/40クロスを語るうえで欠かせないのが、この透湿性です。コットン特有の通気性を有しているので、発汗による湿気やムレを防ぎ快適な着心地を実現しています。つまり、雨を防ぎ、湿気は排出するといった、相反する機能を両立した画期的な生地なのです。
100%ナイロン糸が一方向(縦)に使われているので引き裂き強度、摩擦強度、対引っかけ傷に優れています。また、綿を使用しているので化学繊維よりも耐火性に優れているのも特徴です。
1977年のシェラデザインの通信販売用のカタログで発見し、一目で「これだ!」と思いアメリカから個人輸入で入手しました。
ネイビーブルーは1977年頃に購入、オレンジは1980年頃に購入。
40年以上が経過して流石に劣化が目立ちます。
当時は、日本で買うと36000円程していました(現在は45000円前後しています)
アメリカから直接、個人輸入で購入すると船便扱いで10000円程で買えました。
スタック大倉が日本での専売契約を結ぶ前だったので個人輸入が可能でした。
サイズはU.SサイズのS(日本のMサイズに相当)
「60/40マウンテンパーカー」の登場により、雨ガッパの概念が変わり発汗による湿気やムレを防ぎ快適な着心地を実現する事が出来る様になったのです。
今もデザイン変わる事なくスタンダードとして根強い人気を保っています。
写真をクリックすると大きく見れます。
過去のブログ記事も加筆、訂正、写真追加している場合がありますので宜しければ時々、覗いてみて下さい。
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