老若男女問わず、一人一着以上は持っているフリースの元祖パタゴニアの記念すべきプロトタイプ

寒い季節になると大活躍するフリース。
老若男女問わず、一人一着以上は持っていると思われるフリース素材の衣料・・・
ユニクロのフリースが爆発的に売れてブームになったのも記憶に新しいところですね。

フリース(fleece)とは、ポリエチレンテレフタラート(PET、ポリエステルの一種)で作られた柔らかい起毛仕上げの繊維素材である。
フリースの原義は、羊一頭から刈り取られた一つながりの羊毛のこと。
「保温性が高い」「速乾性がある」「軽量」「簡単に洗濯できる」「肌触りが柔らかい」「安価」などの利点を持つ一方で、重ね着の組み合わせによっては「静電気がおきやすい」「火花によって簡単に穴が空く」「洗濯による毛玉(ピリング)ができやすい」といった短所も持つ。

パタゴニアの元祖フリース
フリースはどんなシーンでも使える万能アイテム。
今ではさまざまなブランドからフリースが販売されていますが、実はフリースの元祖はパタゴニアなのです。

パタゴニア(Patagonia)とは、アメリカの登山用品、サーフィン用品、アウトドア用品、軍用品、衣料品の製造販売を手掛ける人気のアウトドアメーカー。
環境に配慮する商品で知られており、環境問題に取り組むグループの助成を行っている。
1970年に創設者イヴォン・シュイナードがシュイナード・イクイップメントの直営店「グレートパシフィック・アイアンワークス」をベンチュラにオープンした。
1973年にに衣料品の輸入業・製造販売を開始し、衣料品のブランド名として南米の地名である「パタゴニア」を採用。
「地図には載っていないような遠隔地」「氷河に覆われた山岳、ガウチョ、コンドルが飛び交う幻想的な風景」というイメージと、各国語で発音がしやすいことが採用の理由であった。

パタゴニアの創業者は、鍛冶屋にしてクライマーでした。
イヴォン・シュイナードは、北大西洋の漁師が使う化学繊維のセーターを知り、濡れても保温性があり、すぐに乾くことが、登山にピッタリだと考えました。
パタゴニア・パイルジャケットの誕生です。(1977年)
今では当たり前になっている、フリースの元祖が誕生した瞬間です。
これは、またたく間に登山者達の間に広がって、アウトドアのスタンダードになりました。
しかし、毛玉になりやすいという欠点がありました。
その後、パイルジャケットの欠点(毛玉、色が悪い)を克服して、シンチラフリースを誕生させました。(1985年)
両面起毛したこの素材は、アウトドアはもちろん、街でも便利でした。

今回、紹介するのはそんなパタゴニアのフリースの元祖プロトタイプです。


1977年のシェラデザインの通信販売用のカタログで発見し、一目で「これだ!」と思いアメリカから個人輸入で入手しました。
スタック大倉が日本での専売契約を結ぶ前だったので個人輸入が可能でした。
サイズはU.SサイズのS(日本のMサイズに相当)
軽くて着心地が良くデザインも気に入って着たおしていたら毛玉ができて下地が見えてきたので着る事はなくなりましたが元祖パタゴニアの記念すべきプロトタイプなので捨てることが出来ず箪笥の肥やしになっています。


実は、イヴォンがフリースをつくる際に目をつけたのが、ポーラテック社(当時はモールデンミルズ社)の毛布だったのです。
モールデンミルズの社長は、「この若者は、うちの毛布で何をしたいんだ?」と驚いたそうです。
両者は協力し、シンチラフリースを生み出したのでした。
ちなみにこの時、彼らはあえて、フリースの特許を取らなかったのです。
もし、取っていたらフリースはパタゴニアだけのものだった!・・ということになります。

パタゴニアはフリース素材の元祖として有名です。
その高品質な生地は目がしっかり詰まっているので暖かく、それでいて蒸れにくいという特性を持っています。
そんな歴史を感じながらフリースを着てみて下さい。

https://ameblo.jp/tintoys1956/entry-12584644327.html

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過去のブログ記事も加筆、訂正、写真追加している場合がありますので宜しければ時々、覗いてみて下さい。

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