新生ハッチ飛ぶ・・・「みなしごハッチ」から「みつばちハッチ」へ

タツノコプロの代表作「昆虫物語みなしごハッチ」(昭和45年)が、映画「昆虫物語みつばちハッチ~勇気のメロディ」(アミノテツロ監督)に生まれ変わり、公開されました。
主要設定はオリジナルの精神を生かして引き継ぎつつ、キャラクターデザインなどは時代に合わせて一新。
「紆余(うよ)曲折もあった」という新生ハッチ誕生の舞台裏を語る。

■環境問題もテーマに

フジテレビ系で放送されたオリジナルのハッチは、タツノコプロが「マッハGoGoGo」「ハクション大魔王」などのヒーロー・ギャグ路線に続き、メルヘン路線の新分野を開拓した作品だった。
人気に押されて全91話が制作され、49年には続編も登場。
平成元年には日本テレビ系でリメークもされた。

主人公のハッチが生き別れた女王バチの母親を捜して旅し、その道中で成長していく姿を描く基本コンセプトは映画版も同じだ。
これを縦軸にして、横軸には旧作になかった人間の少女、アミィとの交流などのエピソードを配置した。環境問題が重要テーマとされているのも旧作との違いで、ミツバチが世界的に減少していることが映画化の理由の一つだったという。

■涙目からパッチリ目へ

映画版ではタイトルの「みなしご」が「みつばち」に変わった。
この件についてプロデューサーの栃平(とちひら)吉和さんは「最後までかなりもめた」と明かす。

「まず、『みなしご』(両親や保護者がいない子供)は死語になった。
それに旧作は親がいないハッチがいじめられたり、陰湿な描写も多かった。
今回は希望や夢、友情をテーマに、家族で映画を楽しんでほしいという思いがあった」

ハッチのパッチリとした目にも、その思いが表れた。
旧作は「けろっこデメタン」「樫(かし)の木モック」といった当時のタツノコ作品とも共通する、涙目のようなとろんとした目。
今の子供たちに受け入れられる明るく元気なハッチにしようと、当初は体の色を本物のハチと同じにしたり、体形まで変える案があったとか。

■勇気と愛のヒーロー

「私が守らないと、ハッチじゃなくなってしまう怖さがあった」と語るのは、キャラクターデザインを手がけた河井ノアさん。
美術学校卒業後の昭和47年に竜の子プロ(当時)に入社し、ハッチの生みの親でもある創業者、故吉田竜夫社長に師事。
その実績を買われ、映画版のメーンスタッフに選ばれた。

河井さんは「吉田さんと心の中で“どこまで変えていい?”と会話しながら、色やフォルムといった乗り越えてはいけない幾つかの垣根を作った」という。

完成した映画を見て、「私のルーツはやっぱりタツノコだとしみじみと思った」という河井さん。
「ハッチは小さくてか弱いハチの子だけど、大きな勇気や愛、友情で周囲を巻き込んでいくヒーロー。
いじめに対しても一人で『ダメだ!』といえるヒーローが現れてほしいという願いは、旧作にも、この映画にも込められている」と語った。

人間の女の子が初登場

映画版では、人間の女の子、アミィが主要キャラクターとして初登場する。
昆虫との“共演”では大きさが違い過ぎるため、ハッチの体長を3センチと大きめに設定。
手前にハッチを置いて遠近法で対等に見せたり、逆に小さくて見えないさまをギャグにしたりと苦心したという。

リアルタイムに見ていたテレビ版は、子供向けなのに弱肉強食の自然界の厳しさをストレートに描き、子供心に怖かった記憶がある。
今度の映画版にも「生と死」や世間の理不尽さが隠れテーマとして設定してあり、志の高いアニメといえる。同じミクロの世界を描いた「借りぐらしのアリエッティ」と見比べても面白い。
全国公開。1時間41分。

タツノコプロのメルヘンアニメ代表作で本作以前はどちらかと言うと少年向けと位置づけられる作品を制作していたが、本作でメルヘン路線を開拓した。
ストーリー全てを通じて普遍的な母と子の愛情を描いている。

「ハッチ」は本番組を放送したフジテレビが8チャンネルであることにちなむとされる。

生き別れになってしまったミツバチの子・ハッチが母親や仲間を探す旅の過程で、出会いと別れを繰り返しながら成長する姿を描く。
プロデューサーの中沢敏明は、「いつか映画にしたい」と考えてきたといい、昨今のミツバチの急激な減少を受けて、その取り巻く環境の危機に対する関心が高まったことで「ハッチをやるのは今しかない」と決断した。
そして小山プロデュースによって、ハッチ生誕40周年となる今年に映画化という形で思いを結実させる。

映画では、基本的なストーリー設定やコンセプトに大きな変更はないが、ただひとつ、人間の少女アミィとの不思議な出会いが追加される。
テレビアニメでは決して描かれることのなかった、ハッチと人間の交流がどのような新展開をもたらすかに注目が集まる。
小山は、新キャラクターのアミィについて「人間の世界と唯一つながっている虫たちの代弁者。この小さな女の子が虫を守る姿に共感することで、見ている人が少し優しい気持ちになってくれればうれしいな」と説明した。

中沢プロデューサーからオファーを受けたときのことを、「今度はアニメだと聞いて正直驚きました。僕が小学生のころに放送されていた懐かしいアニメを、どうやって料理すれば子どもから大人まで面白く見ることができる映画になるのか? 当時の映像をひっぱり出して考えてみました」と述懐。
それだけに、「どんな虫だって小さな命がある。そのことを子どもにも、そして大人にも気づいて欲しくて、この映画では虫の視点を大切にしています」とコメントを寄せた。

メガホンをとるのは、「マクロス7」や「疾風!アイアンリーガー」などで知られるアミノテツロ監督。また、絵本作家でキャラクターデザイナーの河井ノアが、“新ハッチ”のキャラクターコンセプトデザインを担当する。
河井は、タツノコプロに所属していたことがあり、入社当時に「みなしごハッチ」の絵本やイラストを描く仕事に従事していた事もあった。

昆虫物語みつばちハッチ – 勇気のメロディ
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過去のブログ記事も加筆、訂正、写真追加している場合がありますので宜しければ時々、覗いてみて下さい

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