半世紀近くを経たニチモのミュージックシリーズ『ドラムス』

ニチモ(日本模型)昭和40年代の1/8ミュージックシリーズNo1ドラムス(楽器)

私が小学生高学年~中学生にかけてはプラモデル作りがブームとなっていました。
実に色々な、スケールモデルが発売された中、『ニチモ』と言うメーカーから異色とも言える『Music Series』というサックスやピアノ、ギターなどの楽器プラモデルが1967年から発売されていました。

発売当時、1969年頃~1971年頃に掛けてドラム、トランペット、エレキギター、サックスなど何点かを購入した思い出がありますが、シリーズNo.1の『ドラムス』だけが、半世紀近くを経た今も実家に、ひっそりと眠っていました。

『ニチモ』の楽器プラモデルから『ドラムス』完成品+オプションケースです!
このシリーズは、今見ても非常に良く出来ており、箱付未組立の美品ですと中古キット屋で15000円程してる様です。
ベンチャーズ、ビートルズ、タイガースの3種類のデカールがあり、好きなバンドを選べるようになっていました。

黒いベース置台が付いていおりオプションで、その置台にすっぽりとかぶせる透明のプラスティックケースがありました。
当時のプラスティックケースの販売価格は忘れましたが、とても高額で本体よりも高かった?様な記憶があります。
他のキットは捨てていたのに、ドラムスだけが残っていたのは、プラスティックケースがあったからこそだと思います。

『ニチモ』は『Music Series』というシリーズでサックスやピアノ、ギターなどのプラモデルをリリースしていました。
かなり古いキットで、何度か再販されていましたが、現在は金型が海外に流出している様です・・・とっても良くできた面白いキットなのに残念です。

1973年頃になると世の中は、オイルショックのあおりで物価が急騰しました。
石油製品であるプラモデルはもろにその影響を受け、どんどん値上がりしました。
価格表示の印刷の上に値上げした値札シールが二重、三重に貼られたこともありました。
この値上げに対する付加価値と、発売から数年経って商品バリューの下がったミュージックシリーズ全体に活を入れる意味もあり、アイドルシリーズとしてリニューアルされました。
アイドルシリーズの発売時期はオイルショック後の1974~75年頃だったと思います。
桜田淳子、西城秀樹、浅田美代子、リンリンランランなどをパッケージ写真にあしらっていました。
今から20年程前に、廃業直後の玩具店で 桜田淳子のバージョンを発見しましたが、この時は興味がなく買わなかったのが今となっては悔やまれます。

プラモデル・メーカーの ニチモとは・・・会社の正式名称は『日本模型株式会社』で、1951年に日本模型航空機工業として創業。
当初はゴム動力のライトプレーンなどを製造していた。
最初の国産プラモデルと云われるマルサン商店・ノーチラス号が発売された翌年の1959年にプラモデル業界に進出。

1967年になるとミュージックシリーズを発売。
1973年当時、社内に設計開発、金型の製作、成形、出荷という一貫体制を整え、AFVブームや安定したスケールモデル、大きさを30cmに統一した「30センチシリーズ」などの艦船模型の人気が続き、年間売り上げは約10億円に達してプラモデル業界25%のシェアーを得る大手メーカーになるまでに成長した。

しかし、ブームが去り2013年9月をもって、プラモデルを含む模型部門の活動が休止された。
残存する数少ない金型の劣化が進行しており、収益の確保も困難なことから、再開の目途は立たず、事実上の廃業となった。
尚、工業向けプラスチックパイプやバケツ等の射出成形は継続され、会社としては細々と存続している。
だが、1970年代からスケールカーモデルを1/20スケールを中心にモデル化しており、ナガノ、オオタキ、バンダイ、アオシマ、グンゼ(現GSIクレオス)などと共に自動車模型の歴史を支えてきた功績は大きく、精巧な完成度は今でもモデラーやコレクターらから高く評価されています。

http://blogs.yahoo.co.jp/coast1386/MYBLOG/yblog.html

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過去のブログ記事も加筆、訂正、写真追加している場合がありますので宜しければ時々、覗いてみて下さい。

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