嫁入り道具の必需品だったミシン・・・1950年代「女の子とミシンの玩具」

昭和40年頃までは、今の様に安価な既製服、洋服を売ってる店は少なく、生地を買って手作りするのが当たり前でした。
従って、昔は嫁入り道具にミシンは必須でしたし、皆洋裁の技術を身につけてから結婚したものです。
嫁入り前には、親戚や近所の人に嫁入り道具を披露していました。
この時に嫁が恥をかかない様にと、実家の親は嫁入り道具の準備に心を砕いていたと言います。

婦人雑誌には、必ず洋服の型紙が付いていましたので、それだけ作った方が多かったのでしょうね。
そんな時代でしたが、人の心や、思いやりは今の時代よりも暖かかったと思います。
古き良き時代の風景です。
でも今は、時代の流れで既製服を買った方が安く、ミシンなんて使わないって人も多いのではないでしょうか?

そんな半世紀以上前の時代に作られた「ミシンと女の子」の玩具です。
当時は、各家庭に一台はミシンがあり、お母さんが子供の洋服などを作ってくれました。
そんな、憧れのお母さんが使っているミシンの玩具で女の子達も自分の将来の姿を重ねて遊んだのでしょうね?

昭和30年代のブリキ製ゼンマイ駆動ミシンお姉さん
女の子は、セルロイド製でミシンはブリキ製です。
メーカーは数々の名作玩具を作っていたマルサン商店の絶頂期の頃に作られたブリキのオモチャです。
ゼンマイ稼働で、ミシンの踏み板が動き、ちゃんとミシンの針が上下します(但し実際に縫える訳ではありません)

マルサン商店のブリキ製ミシンは、とても可愛くて人気があるのですが、このタイプは今まで見たことのない珍品中の珍品です。
女の子のタイプが、全く違います。
ブリキ製ミシン部分は時代による使用感、経年による色褪せがあるのに、セルロイド製の女の子は凹み、割れなく、色褪せなく艶もありミシンに比べて綺麗過ぎる事から当初、後から別に取り付けた物か?・・・・とも思いましたが、背中にはマルサンのエンボス表記あり、ミシンとの取り付け位置のお腹の合わせ凸凹などから判断してもオリジナルと思われます。
ゼンマイ巻き上げキーは脱着式です。
サイズ高さ13,2センチ×幅13,5センチ×奥行7,6センチ。

お顔を見るとペコちゃんそっくりです。
今まで見るタイプと比べるとベルが付いていたり、所々に違いがあり、ひょっとすると市販品ではなくメーカーの試作品ではないのか?・・・とも思われます。
詳細をご存じの方が居られましたら是非、ご一報を! http://blogs.yahoo.co.jp/coast1386/14491095.html

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過去のブログ記事も加筆、訂正、写真追加している場合がありますので宜しければ時々、覗いてみて下さい。

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