『ブロンディ』に描かれた世界はアメリカへの憧れ・・・1940年代のダグウッドの玩具

『ブロンディ』は、チック・ヤングが創造したコミックのキャラクター。
なまけ者の会社員・ダグウッド、美人の妻・ブロンディ、男女の子供、この一家の日常が描かれます。
1930年から描き始められ、1973年にチック・ヤングが亡くなったあとも、息子ディーン・ヤングと協力者の手で描き続けられています。
現在も55か国、2300紙の新聞で連載されているとのこと。

日本では1946年から1956年に『週刊朝日』に、1949年1月1日から1951年4月15日に『朝日新聞』朝刊に掲載された。
ブロンディの朝日新聞への掲載は、GHQの言論統制の方針変更、レッドパージ開始に対する保身、恭順のシンボルであったのではないか・・・?

『ブロンディ』の連載終了が1951年4月15日。
この日はマッカーサーが解任され日本を離れた日でもありました。
そして翌日から朝日新聞朝刊には、『ブロンディ』にかわって長谷川町子『サザエさん』が掲載されることになるのです。

ブロンディは日本では、あまり知名度がありませんが本国アメリカではとても有名なキャラクターです。
ブロンディはダグウッドと結婚しています。

今回、ご紹介するのは1940年代に作られたアメリカン・コミック「ブロンディ」に登場するダグウッドのオモチャです。
トレードマークの蝶ネクタイをしています。


ひょっとすると、『ブロンディ』が1930年から連載していた事、造りや大きさなどから判断して、すでに1930年代に造られていたのかも知れません?

因みに1930年代に造られたサンタクロースの玩具を持っていますが大きさ、動きもソックリな物が既に存在しています。

Noughty Drunker(ドランカー酔っ払い)という名称になっています。

凹み、塗料の剥げ、目立った傷も無く、艶もありとても綺麗な状態です。
ネジを回しますと、頭を振り、上半身を上下に動かし、伸びたり縮んだり振動でぐるぐると回り、酔った状態を表してます。
箱がなく本体にはメーカー名などの表記は一切ありませんがToys from occupied Japan の102ページの資料によりますと、箱にMade in occupied Japanの印刷と羽根の有るマークの中Yの字(株)岡部玩具制作所のマークが印刷されています。

箱絵を見るとブロンディとダグウッドの飼っているデイジー (Daisy) らしき犬が見て取れます。
色違い、箱絵違いも有る様です。
{サイズ}高さ約15cm。

写真をクリックすると大きく見れます。

過去のブログ記事も加筆、訂正、写真追加している場合がありますので宜しければ時々、覗いてみて下さい。

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憧れのブロンディ 戦後日本のアメリカニゼーション / 岩本茂樹 〔単行本〕

『憧れのブロンディ』は、戦後日本でアメリカ的なものはいかに受容されていったか、をブロンディを例に論じた社会学の本です。
戦後の日本社会がアメリカに見たものとは? 日本人の心を捉えて離さなかった漫画「ブロンディ」。日本は戦後、アメリカをいかに咀嚼し、受け容れてきたか。占領期の生活文化から、日本の民主主義と異文化受容の様相を考える。

目次 : 第1部 『ブロンディ』とは(『ブロンディ』誕生/ 『ブロンディ』の内容分析/ 社会階層と『ブロンディ』)/ 第2部 敗戦直後の社会と『ブロンディ』(『ブロンディ』の日本上陸/ 日本でのブロンディ像/ 『ブロンディ』の社会的知覚とアメリカ)/ 第3部 現代日本と『ブロンディ』(『ブロンディ』と家庭生活/ 「家庭電化製品」普及のエネルギー/ 日本の異文化受容をめぐって)

〈岩本茂樹〉1952年生まれ。関西学院大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。関西学院大学、関西大学などで非常勤講師。著書に「戦後アメリカニゼーションの原風景」など。

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