シェーの時代 「おそ松くん」と昭和こども社会というサブカルチャーの本をご紹介します。
「おそ松くん」が「週刊少年サンデー」に連載されていたのが昭和37年の春から昭和44年春頃までとして、その頃というのは昭和20年夏の敗戦からまだ20年ばかりしか経っていない時代という認識をもたないと時代背景がみえてこない。
イヤミ、チビ太、デカパン、ハタ坊・・・
中でも、イヤミが発する「シェ~!」は男の子だけでなくあの頃の大人まで広く浸透した鉄板ギャグでした。
「おそ松くん」の最大キャラクターであるイヤミ(出っ歯でフランス帰りというキザな男)が放つパフォーマンスが「シェー」である。
赤塚不二夫のギャグ・マンガ「おそ松くん」には昭和30年代から40年代初めにかけての世相が随所に散りばめられている。
リアルタイムで愛読した著者が考察する、その面白さと懐かしさ。
みんな「シェー」をした
私はこの本の著者である泉麻人氏と同じ昭和31年生まれ(早生まれなので学年はひとつ上)だから、ほぼ同時代人である。
著者や私の世代を中心にして、この頃の年代の人は殆ど皆「シェー」をしたのではないかと思う。
あの長嶋茂雄氏もゴジラでさえも「シェ~!」をしたのだ。
まさしく情報の持つ速度の脅威を目の当たりにした瞬間である。
時代は昭和39年の東京オリンピックを目指し、夢の新幹線のように、急速に姿を変えようとしていた。
誰もが急ぎ足で時代を駆けていた。
「おそ松くん」の舞台は東京の街の一角だったが、その様にして小さな国が同じ表情を見せ始めた時代でもあった。
本書はそのあたりの事情を「おそ松くん」という漫画を媒体にして、よく描いている。
おそ松くんをリアルタイムに愛読していたドンピシャ世代には堪らない本です。
おそ松くんのリアル感を全く知らない、今の世代には意外に新鮮かも・・・
出版社: 文藝春秋 (2008/06) 270ページ 。
商品の寸法: 17.2 x 11 x 1.4 cm。
私の中で「おそ松くん」の一番の思い出はコビトのおそ松くんチョコレートです。
当時の売値は10円でパッケージの絵柄は数種類がありました。
包み紙の裏に青いインクで登場人物が必ず一人だけ描いてある。
おそ松、カラ松、チョロ松と3人を集めたら、これで1組。
1組集めるとペナントが貰えた。
3組でタオル。
5組でおそ松くんパズルが貰えた。
ペナントは2~3枚引き換えた記憶があります。
でも、そのペナントも残っていません。
いつの日にか、懐かしい「コビトのおそ松くんチョコレート」の包み紙に再会したいものです。
写真をクリックすると大きく見れます。
過去のブログ記事も加筆、訂正、写真追加している場合がありますので宜しければ時々、覗いてみて下さい。
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人情ギャグで一世を風靡した『おそ松くん』の漫画文庫が完全版となって登場!
今でも広告などで目にする、イヤミ、チビ太、デコッ八などの名脇役もバッチリ顔を揃えて、懐かしき昭和のペーソス溢れた名作。
1巻から22巻までをまとめて送料無料でご紹介!
解説:小堺一機
”誰でも分かる”…そういう意味で「国民的です」
赤塚マンガは意味を考えずに笑いましょう。
”タイホする、バーン!”とか、とにかくシンプルですから。
意味を持たせないこと自体が一番すごいことですよ!
著者名:赤塚不二夫
判 型:文庫
セット内容:文庫22冊
出版社:竹書房
『おそ松くん全巻』は下記の関連サイトから購入できます。
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http://blogs.yahoo.co.jp/coast1386/7368869.html