ノムさんが亡くなられました。
野球人の野村克也さんです。
ノムさんは、京丹後市出身ということで、
勝手に親近感を覚えていたので、思いの外ショックでした。
ノムさんといえば、サッチーを置いて語れませんよね。
サッチーが亡くなられて、グッと老け込まれた気がしていました。
お痩せになられ、元気もなくなったようで…。
でも、まさかこんなに早く亡くなられるとは思っていなかったので、
家族でも親戚でもないけど、ショックでした。
よほど、奥様を愛しておられたんだと思います。
そして、私の大好きな料理家の栗原はるみさんも、昨年夏に
最愛のご主人を亡くされ、毎日泣いて暮らして、ご飯も食べれず
体重もずいぶん減ったと、記事に書いてありました。
ノムさんもはるみさんも、きっと長い夫婦生活の中、ご苦労もあったと思いますが、
決して、パートナーの事を悪く言われることはありません。
すごいなぁ~と、心からそう思います。
最近、お客様からご夫婦の事でとても心に残る言葉を聞きました。
免許を返納されたご主人から、是非来てほしいと、依頼を受け
2ヶ月ほど前から、行かせていただいている方です。
お買い物は、毎回ご主人のみ。
奥様もいらっしゃるのですが、少し認知症もあり、
外に出たがらない。ということで、
ご主人が一手に家事をされています。
毎回、「妻が何も食べてくれんのや。それが、困るんや」と、
悩みを口にされています。
「何食べさせたらええんか、わからんわ…」と。
好んで食べられるものは、限られているようで、
それも、少ししか口にされないのが、悩みのようです。
ご主人は、とても元気で明るい方ですが、
ご高齢で、車もなくなり、買い物も困り、奥様の状態も考えると、
容易に日々の大変さがわかりました。
そんなある日、ご主人がこんなことを言われたのです。
「車もないし、買い物も、どこに行くのも不便。
おかあちゃんは、食べてくれんし…。
でも、あの人は、毎日何回も『ありがとう』って、
僕に言うてくれるんや。
『ありがとう、ありがとう』って。
それで、どれだけ救われるか。
心がなんかこう、す~っと潤うんや。
あ~ええ人と結婚したなぁ~
あの人と結婚して、ホンマによかったなぁ~って。
今が1番幸せって、ホンマに思うんや。」
胸がギュッとなって、泣きそうになりました。
認知が入られても、ご主人の愛情が奥様には伝わっている。
そして、奥様の感謝の気持ちがまた、ご主人に伝わっている。
深い愛だな。と、思います。
そのご夫婦のどれだけ、助けに、力になれるか
自信はありませんが、
そういう幸せな時間が少しでも永く続くよう、
微力ではありますが、お手伝いさせて頂けたら
嬉しいなと思います。
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