先日、いつもの販売先でいつも来られるお客様が見えませんでした。
「あれ?今日は〇〇さん、来られないね。聞こえんのかな? いらんのかな?」
「お仕事ちゃいますか?」
そんな、会話を他のお客様としていました。
それまでにも、お仕事の都合で来られない事もあったし、
高齢者の方ではないので、しばらく待って次のお宅に行くことにしました。
その方は、たまに、「聞こえなかった」と、次の場所に来られることもあったのですが、
その日は、次でもお会いできず、『あ~これは、きっとお仕事だな。』と、思ってました。
それから、1時間近く何ヵ所目かのポイントを回っていると、
「ブ~ン!」と、バイクの止まる音が。
「あっ!〇〇さん!」
そのお客様でした。
「今、仕事帰りですか?偶然ですねぇ~」という私に、
「いや、家におった。今日は音が聞こえんかった(笑)」
ええ~~~~っ!!
お家からそこまでは、2~3キロの距離があります。
しかも、途中にスーパーもあります。
それに、それに、その方は私がどこをどういう風に販売して回るのか
全くご存知ありません!
ヘルメットを脱いだ額には汗がびっちょりです。
ええ~~っ!
「ここまで追いかけて来てくださったんですか?」
言うのがやっとでした。
驚きで思わず泣きそうになるのをぐっと堪えました。
ここで、泣いたらあかんやろ!と、必死で堪えました。
嬉しいのと、申し訳ないのと、どうお礼を言っても言い切れないくらいの
感謝の気持ちでいっぱいでした。
その方は、いつも通り普通にお買い物して、
何でもなかったかのように、普通に帰って行かれました。
後で聞いたら、いつもの買い物の場所に行って、
そこのお家のお客様に、「まだ来んのか?」と、聞かれたらしく、
「もうだいぶん前に行ったよ。」と、言うと急いでバイクで出られたそうです。
その時間を聞くと、かなり探し回ってたどり着かれたようです。
教えてくださったお客様から、
「あんなお客さんおらんよぉ~。ほんまに、幸せやなぁ~。大事にせなね!」と、
笑って言って頂きました。
ほんまに!
お客様全てを、大切に思って仕事していますが、
大切にされていたのは自分だったんだなと、思い直した出来事でした。
毎日毎日、感謝感謝です。
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