親子時間

「母ちゃん、２３日の土曜日とくし丸乗るわ。」

久々に珍しく息子が言いました。

なんでも、日曜日に出船祭りという天橋立のお祭りがあるので

お小遣いがほしいようです。

まぁ、でも、「お小遣いちょうだい！」と、頼むでなく

仕事をして報酬をもらおうとするところは、感心感心。でしょうか？　笑

しかし、それでも、遅寝・遅起きの息子が、本当に朝早くから出来るのかと、

その日の朝まで心配でした。

でも、心配をよそに「今回は積込から手伝う！」と、張り切って（？）来てくれました。

前回、ブログに載せた時は、思春期・反抗期の真っ只中。

今は、受験生。

どちらも、大変な時期で、最近ではなかなかゆっくり会話することもなく、

口を開くと、説教じみたことを言ってしまう母です。

なので、今回は勉強のことは一切言わず、ただただ息子との貴重な時間を楽しもうと思いました。

半年以上ぶりの同乗で覚えているのかな？　大丈夫かな？とも思いましたが、

しっかり仕事を覚えていて、自分で気が付いて荷出ししたり、補充したりも出来ました。

言わなくても、挨拶もしていました。

お客様の中にも、ちゃんと息子を覚えていてくださる方がたくさんおられ、

例のごとく、「よ～けバイト代もらいないよ！」と、いろんな方から応援してもらって、

嬉しそうに笑っていました。

ビックリしたのが、あるお宅のわんちゃんが、ちゃんと息子を覚えていてくれて

しっぽを振って、息子のところに来てくれたこと。

これには、息子も喜んで、ずっと戯れて嬉しそうにしていました。

実は、息子は犬が苦手で怖くて、それまで犬に触ったことがありませんでした。

でも、ここのわんちゃんだけは初めて触れて、かわいいかわいいと言っていたのです。

本当にお利口なわんちゃんなのですが、随分会ってなくても覚えてくれているのには驚きました。

そして、行く先々で

「熱中症にならんように、これ食べて行き！」と、アイスを頂いたり、

健康ドリンクを頂いたり、パッションフルーツをよばれたりしました。（息子のおかげで私もしっかりよばれました　笑）

それから、「畑から、好きなもんを取って持って帰んな！」と、

ハサミを渡してもらい、ピーマン・万願寺・瓜・かぼちゃ…　様々なお野菜をぼらせて頂きました。

仕事の合間に、わんちゃんと戯れたり、へびを見つけて追いかけたり、

浜辺で遊んだり、野菜の採集したり…と、たくさん満喫したようで、

久しぶりに子供らしい無邪気な顔の息子を見れたことも、私にとって有意義な時間でした。

ただ、一年間の成長(?)は著しいもので、

「母ちゃん！千円もくれるん？！」と、喜んでいた去年とは大きく変わり、

「母ちゃんは売上の１７％もらうんやろ？

じゃあ、僕はその１７％もらうわ！笑」などと、ほんまげぇ～な（一丁前な）ことを言うようになっており、

母を驚愕させました。笑

が、しかし…

そこは、数字が苦手な息子。

売上の１７％を計算する術を知らず、帰りの車で二人で大笑いしました。

とにもかくにも、息子と貴重な一日を過ごすことが出来、

たわいもない会話だけど、一か月分くらい話せたんじゃないかと思います。

これが、二人ただ普通に車に乗ってドライブだけだったら、

きっと息子はずっと寝ていて、喋ることはないと思います。

やっぱり、とくし丸だから、自然に会話が弾み、有意義な時間が過ごせたんだと思います。

特に、説教じみた話もしなかったのですが、次の日、自ら

とくし丸の洗車をしてくれました。

もしかしたら、お小遣い上乗せを目論んでのことだったのかもしれませんが（笑）、

でも、これもやっぱり「とくし丸」効果だと信じています。

１日で息子が、何かを感じてくれたのか、何も感じていないのか、それはわかりませんが、

母にとってはそれはそれは嬉しい時間となりました。