携帯電話

携帯電話の調子が少し前からおかしくなりました。

この仕事を始めてから、携帯電話の必要性が急激に高まりました。

今までは、正直家に忘れて職場に行っても大して困る事もないような

おもちゃのような物でした。

でも、今は違います。

お客様からのご注文はもちろん、お客様へのご連絡、

スーパーの方への連絡、業者の方への連絡…。

なくてはならない必須アイテムです。

お客様のお電話番号も知らず知らずのうちに２６０件。（施設なども入れると３００件くらい）

これが、急に壊れて使えなくなっては大変。

まして、データが消えてしまったら…。

そんな事を考えただけでぞっとします。

それで、急いでだんなさんにお願いして、ネットでええ感じの携帯を注文してもらいました。

今までの携帯は安さ重視で、シムフリーの格安スマホを使っていました。

安い分、全て自分で（ほとんどだんなさん任せですが…）設定しなければならず、

今の携帯の時も使うまでがとても大変でした。

今回は、前回の事を生かして、少しは楽になりましたが、

それでも、苦手意識もあり、使い始めるまで３日ほどかかりました。

なんとか設定も全て終わり、アドレス帳も無事移行でき、

さぁ！いよいよ使おう！と、水曜日ルンルン♪でお店に行きました。

積込も順調に済み、トイレを済ませて出発するか！と、

トイレに入って…。

まさかの！

まさかの！

トイレにストン！！

水洗なので、急いで手を伸ばして引き上げ、水を丹念に拭き取りましたが…。

「今回は、防水にせんかったで…」

だんなさんの言葉がよみがえります…。

リフレインのように、何度も何度も…。

でもとにかく、出発しなければ！

もう、心臓バクバク取り乱しまくりの状態で、

どうして伊根までたどり着いたか覚えてない程、動揺していました。

変な動きや、変な音のする携帯が気になりながらも、

ポイントに着いて、お客様にお会いしたら、何でもなかったような笑顔で

接しなくてはいけません。

私は、その時、ちゃんと笑えていたでしょうか…？

本当は、お世話になっただんなさんにすぐに報告して自分が楽になりたかったです。

でも、自分は楽になっても、だんなさんは朝からずっと嫌な思いをする…。

それを考えると、出来ませんでした。

お昼くらいまでは引きずりました。

でも、逆にお客様に自虐ネタとしてお話して笑ってもらおうと思ってからは、

少し気持ちが楽になりました。

「なんやってぇ～！！」

ビックリされる方。

「あらら」

あきれられる方。

「私。ほんまにアホやろ。

〇〇さん、アホって言うて。」

「ドアホ！笑」

一緒に笑ってくれる方。

「案外、あんたはおっちょこちょいなんやなぁ～」

「そうやでぇ～。買い物した物置いて来たり、

玄関にカギ差したまま出掛けた事が３日連続あったりしたんやでぇ～」

「どぉえ！！そりゃすごいわ！！」

と、違った意味で見直してくださる方。笑

本気で今後の事を考え、あれやこれやと

「こうしたら落ちひんのちゃうか？

いやいや、こうやろ？」と、案をくださる方。

「まぁ、これでも飲んで元気出して！」と、

秘蔵の健康ドリンクを持ってきてくださる方。

皆さん、なんとか私を元気づける為に

あれやこれやと言葉をかけてくださいました。

「そんなお金で解決できるもんは、ええやん。

それが、事故したり命に関わる事と違うんやで。」

自分の馬鹿さ加減にほとほと呆れていた私に、

皆さん本当に優しい。

帰って、すぐに謝罪した私に、全く怒らなかっただんなさん。

（きっと、呆れてものも言えなかったんだと思いますが…）

落ち込んでる私に

「はぁ～、言葉も出んわ。

でもな、お母さん。終わった事やん。

終わった事言うてもしゃあないやん！」と、

どっちが親なのかわからないような事を言ってくれる娘。

聞いていて、知らん顔をしてくれる息子。

みんなの優しさをまた改めて知る事となりました。

優しくされればされるほど、余計に自分がダメな人間に思うのですが…。

今度は、絶対大切にします！

この日、１日携帯電話が使えなくて本当に心細く、不自由な思いをしました。

携帯電話は、「とくし丸」にとって、なくてはならないアイテム！

皆さんの優しさと共に、身に染みてわかった出来事となりました。