» 2015 » 9月 » 18のブログ記事

先日、販売中にお客様よりお電話を頂きました。

「これから、ちょっと畑行ってくるけど、音楽聞こえたら下りるし、2~3分待ってて」と。

そのお電話から30分ほどたって、そのお宅の前に着きました。

2~3分って事だから…と、乱れた商品を直したり、書類を見直したりして待っていました。

確実に、5分以上が経ちました。

畑から続く道に人影が現れるのを待ちます。

なかなか、姿は見えません。

ん?

おかしいぞ。聞き間違えたかな?

かかってきた着信番号に電話してみますが、出られません。

お家に掛けてみるけど、出られません。

いよいよおかしい…。

嫌な予感もしてきました。

あそこであろうと思われる畑に行ってみる事にしました。

でも、その辺り見渡しても気配もありません。

大声で呼びかけてもみました。

でも、返事はもちろんありません。

途方にくれている時、電話が鳴りました。

それは、さっきとは打って変ったお客様の声でした。

「家に来て…」

もう、心臓はドキドキで、運転もどうして行ったかわからないほど。

とにかく、走ってお宅に着くと、玄関に脂汗を流して座り込んでおられるお客様の姿が…。

「大丈夫ですか?!」

どうも、30分ほどトイレで苦しんでおられたそうです。

「救急車を呼びましょうか?」と、言うと

「ここにメモがあるし、財布もあるから持ってきて…」と。

大丈夫か?と、心配しながらも、言われるままに。

戻ると、また姿がない!!

「大丈夫ですかー?!」と、大声で呼ぶとトイレから返事がありました。

まだ、痛みがあるようです。

「ほんまに、救急車呼びましょうか?」と、聞くも

「もう少し様子をみてみる…。忙しいのにごめんよ。もう、次行き…」との返事が…。

え~、こんな状態で放っておいて大丈夫なんだろうか?!

でも、実際次のお客様方もお待ちだし…。

でも、でも…。

「何かあったら、絶対電話してくださいね!すぐに戻ってきますから!!絶対ですよ!!」と、声を掛け

後ろ髪を思いっきり引っ張られながら次の場所に行く事に。

でも、それから先も、ずっと気になりっぱなしです。

お客様からはお電話はありませんでしたが、しばらくしてこちらからお電話してみると

声の調子が随分楽そうになられていました。

「さっきは心配かけてごめんよ。でも、ほんまに水口さんがいてくれて心強かったわ。ありがとう!」

と、言うて頂きましたが、私は結局何もしておらず、わだかまりが心に残ったままでした。

それから、二日後にまたそのお客様からお電話頂き、入院したとの事。

ビックリする私に

「いやいや、念の為の検査入院や。水口さんには心配かけたし、他には誰もいうてへんのやけど

水口さんにだけは言うとかなアカン思って電話したんや。全然元気やで!大丈夫大丈夫!」と、

本当に元気な声で報告してくださいました。

これまた、恐縮です。

私の対応は絶対不十分だったはず!

いつも、万が一救急な状態が起こるかもしれない!とは思いながら販売はしていますが、

でも、実際にそんな状態になったらパニックになるだけで、さっと対応出来ない自分の不甲斐なさ。

そんな不甲斐なさをお客様にお詫びし、今後もし何かあった場合の対応法をお客様と話しました。

今度、何かあった時の為、娘さんに職場の電話番号をお聞きし、そこに連絡させてもらう事。

そして、娘さんにも私の存在と電話番号を伝えて頂いておく事。

当たり前の事のようで、なかなか実際そういう状況にならないと出来ない話ができました。

お客様にとっては大変な思いだったと思いますが、幸いにも大事には至らず、

私にとっては良い勉強をさせて頂いた出来事でした。

ひとつひとつ、経験を積んで、今後の販売に活かしていけたら…と、思っています。

ありがとうございます!


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