2013年12月
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Archive for 12月 31st, 2013

ゆく年

私は旅をするひとりの「歌うたい」に出会いました。
彼の奏でるギターの音と響く歌声に心を奪われました。

灰色の空の下、道端にしゃがみ込んでいた私は立ち上がり、
彼の後を付いて行くことにしました。

彼は毎日、たくさんの歌を歌ってくれたのです。
楽しい歌。切ない歌。悲しい歌。励まされる歌。勇気の歌。
いつしか私は、とても楽しくて嬉しい気持ちになっていました。
ぼんやりとした目の前に、明るい陽が差し込んでいるのに気づいたのです。

そんな私の周りには、たくさんの人が溢れていました。
同じ様に彼の歌声や紡ぎだされた言葉に心を震わせて、
涙したり、勇気や希望をもったり。
みんな瞳を輝かせて彼の歌に耳を傾けていました。

なんて上手な演奏。
なんて素敵な歌声。

うっとりとその姿を眺めている素晴らしい時間。

でも、ある時に気がついたのです。

彼も泣いていました。
体調を崩すこともありました。
それでも歩みを止めませんでした。

そして旅の節目を迎えた後も、
音楽の道を歩み続けています。
終わりのない旅路にいます。

「歌いたい」
自分の為に始めた事が誰かの為になる。
彼の心の中に灯る確かな思い。

私はそんな「歌うたい」を見ていて思いました。
ゴールにたどり着く事、つけた足跡。
どちらもかけがえのないものではあるけれど、
大切なものは、脚そのもの。
自分を支え前へ進もうと動いている、この脚だと。

私はこれからも彼の歩みを見つめて行きたいと思います。
きっと嬉しい事や楽しい事が待っているはずだから。

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2013年
「まりもの逸品館」へおこし頂いた皆様へ。

ずぼらで、たまに自分の逸品を紹介させていただくだけの館。
いつからか、吉田拓矢さん一色に変わっていきました。
ここまで思い入れるとは正直、自分自身に驚いているばかりです。

なんとなく、日々を過ごし。
可も無く、不可も無く。
ただ穏やかに。
心を揺らすものに出会いませんように。
そう願い続けた近年でした。

そんな私の毎日を騒がしいものに変えてしまった出会い。
大切な大切な宝物を手に入れることが出来ました。

私にかかわってくれた全ての皆様。
本当にありがとうございました。

今年も残りわずかです。
どうか、温かい時間を過ごされますように。

「HAPPY END」 吉田拓矢

吉田拓矢さん。

あなたに出会えたこと。
私やあなたを大好きな人々にとって、大切な宝物です。
あなたの歌声が聴こえる限り、私たちは笑顔でいれる。
だから、あなたも笑っていてください。
あなたに繋がる大切な人々や時間が幸せなものでありますように。