「書評」ってすごくエラそうですね…
どこぞのお偉い教授とか、財界の重鎮さんやらが書くならともかく私ごときが書評って…
というわけで「読書感想文」というタイトルにさせて頂きました。
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小さいころから本の虫で、今でもノンジャンルで何でも読みますが、5,6年前からハマっているのは経済本です。
そんでもって、この前読んだのがこれ↓『グローバル恐慌の真相』です。
経産省官僚にして京都大学准教授の中野剛志先生と、滋賀大学准教授の柴山桂太先生の対談形式の共著です。
帯にもあるように、中野剛志先生の前著『TPP亡国論』の続編ということになっていますが、いきなりこっちを読んでも大丈夫だと思います。
TPP反対派の急先鋒(笑・ご本人はこの呼ばれ方はお気に召さないそうです)として一気に有名になった中野剛志先生ですが、
この共著ではTPP問題もからめつつ、「グローバリズム」「グローバリゼーション」「グローバル経済」「自由主義」等について、分かりやすく自論を展開、警鐘を鳴らしています。
ネットの動画等で中野先生の考え方、自論はだいたい理解していたので特別に「なるほど!」とか「目からウロコ!」ということはなかったのですが、ぼんやりと思ってはいたけど深く追求していなかったこと、整理されていなかったバラバラの知識、よく意味の分かっていなかった経済用語がひとつの体系だった考え・論理にまとまってきた気がします。
中野先生・柴山先生のお話していることは、冷静に、普通に考えれば当たり前、そりゃそうですよねと思えるものなのですが、不思議とテレビや新聞では目にしないんですよね~
中野先生は唯一(?)のテレビ生出演でスタジオにブリザードを巻き起こして、二度と呼ばれなさそうですし(笑)
昔から「グローバル化」という言葉に、ある種のうさんくささ・気持ち悪さを感じていた私にとっては、中野・柴山両先生の考え方は腑に落ちますし、ほとんど反対意見はないのですが、そういう時ほど読後にamazonの読者レビューを読むようにしています。
特に自分の意見とは反対だなと思える人のレビューを中心に読みます。
自分の気付けなかったところに気付けることもありますし、「この人とは考えが違うな」で終わってしまうこともあります。
今回は…コメントは遠慮させていただきます(`-д-;)ゞ
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ところでこのお二人、20年来の友人ということなのですが、気の合う賢い人同士の会話って楽しいんだろうな~と、途中、ぼんやり考えてしまうくらい噛み合ったいい対談でした。
インテリジェンスとインテリジェンスのぶつかり合い、ちょっとうらやましいです。
中野先生の本のいいところは、読者に理解してもらおうという気持ちが伝わってくるところだと思います。
経済本に限らず、大学の先生と呼ばれるような人が書いた本は、ひじょーーーーに読みにくいです。
読者に理解してほしくないんじゃないかと思えるくらいのものもあります。
よくあるのは専門用語の羅列で「オレ、頭いいだろ?」系。
一般向けに書かれてる本でも、専門用語、特にカタカナ語の羅列だったり、いかにも研究論文ばっかり書いてるんだろうなあっていうような文章の組立だったりして分かりにくいことこの上ありません。
そもそも日本語として成立していないことも珍しくありません。(これに関しては私も…)
でも!
中野先生の本に関してはそれは相当薄れています。
特に『グローバル恐慌の真相』に関しては対談形式ということもあり、今までこのジャンルの本を読んだことのない人でも比較的楽に読めるのではないかと思います。
TPP問題に関心がある方は前著の『TPP亡国論』からでも読んでみて損はないと思いますよ!
(動画探して見ちゃったほうが早いかもしれませんが…(-∀-`; )
動画も本では分からない中野先生のキュートでハイテンションな一面が見れておすすめです♪)
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