2018年 3月

せっかく家を建てるんだから部屋は広々取りたいし部屋数も多くしたいし

収納もたっぷりと取りたい!と思うのがごく当たり前の気持ちだと思います。

建ててしまうとやり直しがきかないのが家作りですから

誰もが後悔しないためにも妥協したくないと思うことでしょう。

しかし、家作りでは全ての方に必ず『予算』というものが存在するわけですし

面積が大きくなればそれに連動してコストも高くなってきます。

予算内で理想に近い家作りを実現するためにはいかに家の面積を大きくせずに

広く感じてもらいかつ、暮らしやすい間取りに出来るかが大切なポイント

になってきます。

そのためには2つ大切なことがあります。

それは・・・・

『固定観念を取っ払うこと』と『無駄を限りなく省くこと』です。

例えば多くの方が、「平屋はコストが高いし土地も広くないと無理なので

自分たちには無理だ。だから2階建てしか選択肢がないんだ」

と思い込まれていることでしょう。

確かに同じ建坪率で比較すれば、平屋は確かに坪単価は高くなります。

屋根も基礎も2階建ての倍になりますし、断熱材を施工する面積も増えてきます。

しかしそもそも、同じ面積で比較すること事態が間違っています。

なぜなら平屋の場合、階段がいりませんし2階の各部屋に続く廊下もいらなくなります。

こう考えると約3坪ほどの面積を縮めることができます。

もちろん部屋数、広さ、収納量など同じままで。

部屋数の話ですが、

お子様が小さい間は寝室で家族皆で寝ることでしょうから、

子供部屋があいている間は

ご両親や親戚が泊まりに来た時の寝室として使えば

、滅多と使わない客間を作る必要がなくなりますね。

あちにもこっちにも至る所に収納スペースがあればとても便利で

家事の負担が減ると思いがちですが

実はあればあるほど、物を詰め込んでしまい、

どこにしまったか分らなくなって、また同じ物を買ってしまったり

奥の物が取れずにかえってバラバラになってしまったり・・・・

全てが無駄とは言いませんが、予算オーバーにならないためにも、本当に必要な物と

省ける物とをじっくりと考えていただき

自分たちが本当に望む住まいを追求していただければと思います。

土地探しからの家づくりで失敗しないためには「資金計画」大切な要因になってきます。

とはいえ「資金計画」と一言で言っても

それには大きく分けて2種類の資金計画があります。

簡単に言うと『良い資金計画』と『よろしくない資金計画』です。

たとえ「資金計画」が行われていたとしても『よろしくない資金計画』だったとしたら・・・

それは全く意味がありません。

資金計画で大切なことは2つあります。

1つは『タイミング』もう一つは『内容』です

多くの方が資金計画を最初にしなければいけないと言うことを知らずに家作りをしてしまいます。

つまり、タイミングを間違えてしまっているというわけですね。

・土地に予算を使いすぎて肝心の家に予算が回せなくなってしまった・・・・

・土地にも家にも予算をかけすぎてしまい、その負担が住宅ローンにのしかかり生活が苦しい・・・

・後からドンドン出てくる想定外の出費のために、貯金が底をついてしまった・・・

・家賃と土地の金利支払いが長い間ダブってしんどい・・・

・土地の決済を不動産屋さんから急かされ、大切な建築会社選びや間取りプランをじっくり考える時間が無くなった・・・

・土地と家をバラバラに進めてしまい住宅ローンの手続きがややこしくなった・・・・

・最初の住宅ローン選びをおろそかにしてしまい数年後に返済がさらに苦しくなった・・・

・・・では一つの例を挙げてみましょう

~土地を買って家を建てる計画のAさん夫婦~

Aさんは土地に1000万くらい、家に2000万ぐらい、ローンの経費や火災保険などの諸費用に100万くらい

トータル3100万ぐらいが自分たちの予算だと考え家づくりをスタートさせました。

最初は住宅展示場やモデルハウスなどを回っていたのですが土地を先に決めないと

具体的な相談に乗ってくれない空気を感じ、不動産屋さんに行き土地探しを始めました。

そして自分たちの理想にピッタリの土地に巡り会うことができました が!・・・

その土地は新しく分譲された土地で人気がある土地だと不動産屋さんに言われ、どうしても手に入れたい

Aさんはその場で契約をすることにしました。

これでやっと肝心な家のほうに専念できる!と安心したAさんでした。

しかし!不動産屋さんから!1ヶ月後には全てのお金を払ってくださいと言われました。

そんなに多額な自己資金を持っているわけではなかったので、不動産屋さんに勧められた銀行で

とりあえず土地だけの住宅ローンを申し込みすることとなりました。

こうなれば家も早く決めないと、今払っている家賃に加え土地のローンの返済を払っていかなくてはならなくなります。

それに加え思いもよらぬ事に、1000万の予算の土地代が実際は1200万もかかってしまっていました。

つまり人気の土地を手に入れたかったAさんは金額のことは妥協したのです。

そのため家の予算を1800万に設定しなおし住宅会社を回りましたが夫婦の理想の家を建てるには1800万では

無理!おまけに庭や車庫の外構工事を入れると2200万はかかります。と全ての会社から。言われました。

この時点で予算から400万円オーバーしてしまっています。

でも夫婦で相談して、400万円ならなんとか頑張って働いて払っていけると言う結論にいたり

思い切って理想の家を建てる決意をしました!

しかし!さらに思いもよらぬ事態が待ち受けていました。

土地の地盤改良が必要だと判明し、それだけで100万もの別途費用が必要だと言われ、新しい家具や家電を購入

することを考えると、残して置いときたかった手持ちの貯金をスッカラカンにするしか方法がなくなってしまいました。

結局、理想の土地で理想の家が無事完成したものの、貯金は0円となり、住宅ローンの支払いは3年固定の金利でありながら

毎月の支払いが想定していた額より1万円も多くなってしまっていました。

こうなってしまった場合、後に待っているのは・・・・

いくら理想の土地と家でも、金銭的にも気持ち的にも余裕がないと幸せな暮らしとはいえませんよね。

ですからこのような結果にならないためにも、家を建てよう!と思ったときは必ず最初に『資金計画』を

行って下さい。このタイミングで行う資金計画が間違いなく『良い資金計画』となります。

夢を見る前にまずは現実!です・・・・