「灯台下暗し」37年目にやっと雪舟観・展望台に登り天橋立四大観を制覇しました

天橋立(あまのはしだて)は、京都府宮津市の宮津湾と内海の阿蘇海を南北に隔てる全長3.6キロメートルの湾口砂州。日本三景の一つであり、観光入込客数は京都市を除いた京都府内の観光地では第1位である。

一般的に「天橋立」と表記されるが、砂州を走る府道の名称は天の橋立線である。読み方は「あまのはしだて」であるが、立の字を濁らせずに「たて」と読むことがある。2003年から2004年にかけて、宮津市と与謝郡4町の合併協議において新市の名称を公募したところ、上位10点に入った天橋立・天の橋立・橋立にはそれぞれ、濁らせた読みと濁らせない読みの両方が含まれる。

天橋立は、宮津湾の西側沿岸流により砂礫が海流によって運ばれ、天橋立西側の野田川の流れから成る阿蘇海の海流にぶつかることにより、海中にほぼ真っ直ぐに砂礫が堆積したことにより形成された。
宮津市は「天橋立―日本の文化景観の原点」という事で、文化庁に対し世界遺産候補としての認定活動を行っています。

1970年、文殊地区に天橋立ビューランドが開業すると、そこから天橋立を望む飛龍観、斜め一文字、一字観、雪舟観とともに四大観と呼ばれるようになった。獅子崎稲荷神社を登っていくと「天橋立雪舟観展望休憩所」があり、雪舟が絵に描いた国宝「天橋立図」(京都国立博物館藏)と構図が似ていることから「雪舟観(せっしゅうかん)」として知られています。展望休憩所からは雪舟観だけではなく、宮津湾も一望できます。4月中旬~4月下旬にミツバツツジが美しく咲く獅子崎稲荷神社(しいざきいなりじんじゃ)の脇を登っていくと「天橋立雪舟観展望休憩所」があり、ここからの眺めが比較的に雪舟『天橋立図』に近いとされています。天橋立の松並木は雪舟筆『天橋立図』に描かれ雪舟観として有名ですが、灯台下暗しで当市に住んで37年にもなるのに前は何度も通ったものの展望台までは登った事が有りませんでした。先日、やっと雪舟観まで登り四大観を制覇しました。

あいにくの曇り空でしたが見晴らしがよく春夏秋冬、四季を通じて楽しむことが出来ます。実は、展望台の標高は115.9mしかありませんが、この雪舟の『天橋立図』は標高900mくらいからの視点、かなりの鳥瞰図になっているのです。

というわけで、「雪舟が描いた景色が眺められる」などという案内は誤りで、あくまで「探すと、陸地ではもっともここが近い」というのが雪舟観展望所です。

智恩寺の多宝塔と成相寺の伽藍が同時に描かれることから、制作期が1501(明応109年〜1506(永正3)年の間と推測され、1506(永正3)年没の雪舟が、最晩年、80歳を越えてからわざわざ丹後に足を伸ばして描いたとされています。
成相寺の建つ山を極端に高くしているなど、かなりデフォルトされているのは、宋元画を学んだことから推測される。

その正確な描写から雪舟は82歳という高齢に鞭打って、獅子崎から天橋立を眺めたと思われます。
ただし、何の目的で、しかも日本的な天橋立を、誰の依頼で描いたのかなどは今も謎に包まれたままなのです。

新型コロナウイルスの流行によって、ダメージを受けた観光業などの活性化を狙い「Go To トラベルキャンペーン」が始まりましたが、実施直前に「東京都発着を除外」「若者や高齢者の団体旅行除外」などの制限事項が次々と持ち上がり、混乱したままのスタートとなりました。
都会では感染者が連日のように過去最高を更新している中で本当に大丈夫だろうか?
「Go To トラベルキャンペーン」ならぬ「Go To トラブルキャンペーン」で、安倍政権の「愚策ランキング」ワースト1位とならない様に願うばかりです。

コロナ以前の生活に短期間で戻る事は不可能でしょうし、今後はウィズコロナの社会またはアフターコロナの社会を考える時、新型コロナの影響で5月は東京都が転入超過から転出超過に変わったことにふれ今後、都市部から地方への移住が増える流れが出来る可能性が指摘されています。
地方移住を考えていた方達に取っては今回のウィズ コロナが背中を押してくれるかも知れません。
田舎は都会と比べストレス、三蜜ともほぼ無縁ですし緑も多く自然に囲まれた生活を考えるべき時だと思います。

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過去のブログ記事も加筆、訂正、写真追加している場合がありますので宜しければ時々、覗いてみて下さい。

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