STマークのない時代に作られた玩具がコレクションの対象だった

ブリキのおもちゃは、製造工程の中でツメにより接合している事が多かったのですが、このツメの突起により、手を怪我をするなどの問題があり、日本玩具業界の自主規制により昭和46年(1971年)に、STマークが制定されました。

STマークおもちゃは楽しく、面白く、丈夫で、安全で、しかも心身の成長に役立つものでなければなりません。
中でも、安全であることは特に重要なことです。
我が国で販売されるおもちゃの安全性を高めるために、玩具業界は、昭和46年(1971年)に、玩具安全基準(ST基準)を策定し、玩具安全マーク(STマーク)制度を創設しました。
ST基準は、玩具の安全基準で、機械的安全性、可燃安全性、化学的安全性からなっています。
STマークは、第三者検査機関によるST基準適合検査に合格したおもちゃに付けることができるマークです。
この検査機関による検査は、欧米諸国と比較して、我が国の玩具安全制度の大きな特徴となっています。  
STマークの付いている玩具は、「安全面について注意深く作られたおもちゃ」と業界が推奨するものです。

この事により、ブリキ製の玩具には安全性の為にプラスチックの部品が多用される様になり始め、ブリキのおもちゃ本来の芸術性が失われていきました。
私が、ブリキの玩具をコレクションし始めた頃はSTマークの有無がひとつの判断目安でした。
つまりSTマークのない昭和46年以前の製造品が蒐集の対象だった訳です。
しかし、昭和46年以前に製造した品に、後からシールを貼ったり、後からプリントしたりして検査をパスした品もあり、STマーク制定前後の端境期には、こうした混在品が存在します。

イーグルトレイン長-1
( イーグルトレイン長-1 )
イーグルトレイン長-2
( イーグルトレイン長-2 )
イーグルトレイン長-3
( イーグルトレイン長-3 )
イーグルトレイン長短-1
( イーグルトレイン長短-1 )
イーグルトレイン長短-2
( イーグルトレイン長短-2 )

写真の「イーグルトレイン」は作りから判断しても明らかに昭和46年以前の製造品ですが、STマーク制定後の端境期に後からシールを貼ったり、後からプリントしたりして出荷したと思われます。

更に、この年1971年には為替レートが1ドル360円の固定相場から変動制へ移行された事により、それまで輸出の花形産業であった玩具業界、特に零細な町工場で作られる事の多かったブリキのオモチャは、どんどん衰退していき輸出を中心とした外需から国内向けの内需へと変わって行きました。
この為、輸出が中心であった英語表記のパッケージから国内向けの日本語表記へと変わっていったという訳です。

この時代は、玩具業界にとっても大きな変革期であった訳です。

写真をクリックすると大きく見れます。

過去のブログ記事も加筆、訂正、写真追加している場合がありますので宜しければ時々、覗いてみて下さい。

**************************************

TVにも出たブリキ玩具の老舗!大人に人気のレトロな電車
大・路面電車(レール付)

路面電車
( 路面電車 )

懐かしの路面電車を職人の手で一つ一つ丹精を込めて作りました。
レトロなブリキの路面電車に、レールも付いてリアルさup!
実際に遊んでも、インテリアとしても存在感抜群です。
また、パッケージは当時の頃をそのまま再現しました。
日本製。

『路面電車』は下記の関連サイトから購入できます。
↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓
http://blogs.yahoo.co.jp/poppy1386/62908285.html

This entry was posted in 未分類. Bookmark the permalink.

Comments are closed.