手塚治虫が作りだした伝説・・・スターシステム

スター・システムと言う呼称が定着したのは、ハリウッド映画で大スターを中心にした映画制作の手法が確立してからである。

転じて、漫画などで「同一の作家が同じ絵柄のキャラクターをあたかも俳優のように扱い、異なる作品中に様々な役柄で登場させるような」表現スタイルも、スター・システムと呼ばれるようになった。
手塚マンガに於ける「スター・システム」は、マンガの登場人物をさながら映画俳優のように扱うという事。
つまり1人の役者が色々な役を演じる様に、ひとつのキャラクターが色々な役に扮してマンガを演じている、という事です。

手塚マンガ以外ではこういう発想で描かれた漫画はありませんでした。
マンガの主人公が別の作品の中では脇役の、しかも悪役を演じる、なんてことは有り得なかったのです。

ところが手塚漫画はマンガの登場人物を本物の俳優の様に考え、自分は監督として彼らに演技をつけることを楽しみとしたのです。

手塚治虫はそれぞれのキャラクターたちのギャラまで設定していて、本当に漫画作りを映画作りと重ね合わせて、ハリウッドの大物監督気分を楽しんでいたのが判ります。
手塚治虫は日本に措ける「スター・システムを漫画に採用した」初めての人物として知られている。
これは同様にスター・システムを採用している宝塚歌劇の影響を受けたものと言われている。

手塚作品の登場人物はその殆どが何かしらの形で他の手塚作品に「ゲスト出演」しているが、中でもヒゲオヤジ、ヒョウタンツギなどは手塚作品の殆ど全てに出演しており、かなり有名な「手塚スター・システム」の“俳優”と言えるだろう。

手塚スターシステム1
( 手塚スターシステム1 )
手塚スターシステム2
( 手塚スターシステム2 )

写真は手塚治虫という監督のもと、助演男優賞の常連であるヒゲオヤジ、お茶の水博士などの他にもアセチレン・ランプ、ハム・エッグ、タワシ警部、スカンクなどお馴染の名バイプレイヤー達のフィギュアです。

写真をクリックすると大きく見れます。

過去のブログ記事も加筆、訂正、写真追加している場合がありますので宜しければ時々、覗いてみて下さい。

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人生で大切なことは手塚治虫が教えてくれた

人生で大切なことは手塚治虫が教えてくれた
( 人生で大切なことは手塚治虫が教えてくれた )

日本が世界に誇る漫画家・手塚治虫が遺した作品は、『ブラック・ジャック』『火の鳥』『ブッダ』といった長編から『どついたれ』『四谷快談』などの短編まで、ジャンルもテーマも多岐にわたる。しかも、どの作品にも人生の真理が描かれているのが大きな特徴だ。
本書は、ともに昭和30年生まれで、大阪市立住吉小学校、住吉中学校の同期生である二人が、手塚作品に込められたメッセージを読み解いた労作。彼らはものごころがついたころより『鉄腕アトム』をはじめとする手塚マンガの洗礼を受けて育った世代であり、「人間とは」「戦争とは」「正義とは」「差別とは」といった根源的な哲学や思想を学んだという。
ラサール石井氏はいう。「手塚治虫の生涯のテーマ。それは『生命』であった。いまこそ、この時代にあって、手塚治虫がこのテーマをどう表現したのか、そこに、これからの長い復興の道のりを歩く日本にとっての道標となる教えがあるはずである」。
「手塚ワールド」が問いかける普遍的な真理とは?『鉄腕アトム』『ブラック・ジャック』『火の鳥』『ブッダ』『フライング・ベン』『グリンゴ』『アポロの歌』『どついたれ』『四谷怪談』…後世に残る作品群に描かれた「運命・輪廻・正義・差別・愛・性・ヒューマニズム」の根源を読み解く。

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