日本一高額・超々幻の「漫画遺産」UTOPIA 最後の世界大戦/足塚不二雄

これは奇跡だっ!!

幻の名著!「UTOPIA 最後の世界大戦/足塚不二雄」完全復刻 。

オバQ、ドラえもん、怪物くん、パーマンなど数々の作品で有名な「藤子不二雄」先生の知る人ぞ知る単行本デビュー作がこれ!!

まんだらけZENBU 50号1
( まんだらけZENBU 50号1 )

古書市場では長らく存在自体が確認さえされていなかった幻ともいえる1冊で、現在では「お宝」漫画の代表的な存在となっており、某鑑定番組では300万円の値が付けられ、オークションでは400万円以上で落札された超々幻の「世界漫画遺産」

この超・超・幻の名著がついに完全復刻!!
藤子・F・不二雄、藤子不二雄(A)コンビの単行本デビュー作にして最初で最後の描き下ろし長編。

藤子不二雄でなく「足塚不二雄」なのは、2人が尊敬する漫画家、手塚治虫の足元に及びたいとの意図が込められたものだ。

『オバケのQ太郎』などで知られる漫画家の藤子・F・不二雄、藤子不二雄(A)のペアが昭和28年に初めて刊行した単行本『UTOPIA(ユートピア) 最後の世界大戦』は、この世に現在10冊程度しか現存しないとされ、中古市場では300万円以上の値が付く程の幻の本で漫画本としては一番高いとされている。
今回の復刻にあたって、漫画家の松本零士さんが元本を提供した。

足塚不二雄
( 足塚不二雄 )
UTOPIA 最後の世界大戦ー中身表紙
( UTOPIA 最後の世界大戦ー中身表紙 )
UTOPIA 最後の世界大戦
( UTOPIA 最後の世界大戦 )

当時はまだ高校を卒業したばかりで地元・富山で活動していた2人は、のちの藤子不二雄名義ではなく「足塚不二雄」としてこの本を刊行。 
作品は近未来の人類とロボットとの関係を描いたSF長編。
高校2年生のときにこの本を買った松本さんは「私にとって刺激的であり、一時代を築き上げた作品」と評している。

書き上げた原稿は、出版社によって勝手に最後のコマが付け加えられていた。
さらに単色で描いた絵は出版社によって2色に彩色されていた上に、「覆面団」と題する別人の漫画と抱き合わせになっていた。
表紙は当時すでに人気のあった大城のぼるが担当。
2人が考えた題は単に「UTOPIA」だったが、それでは子供には難しすぎると考えた出版社が勝手に「最後の世界大戦」を加えたのだという。
駆け出しの漫画家と出版社の力関係が如実に表れており「藤子ファンだけでなく、漫画史を学ぶ学生や研究者にも手にとってもらいたい」逸品です。

1953年に鶴書房が出版した、藤子不二雄の最初で最後の描き下ろし単行本は、足塚不二雄名義で描かれ、富山から上京して複数の出版社に持ち込んだが採用されず、手塚治虫の紹介で同社で単行本化が決まった。
しかし、表紙を大城のぼるが執筆し、他のマンガ家の作品とのカップリングで出版されたために、その後2度の復刻では藤子が新たに表紙を描き、カップリング作品は外した形でオリジナル通りではなかった。
今回は、松本零士が保存していた原本などを元に本文2色を忠実に再現した完全復刻が実現。

第3次世界大戦でS連邦が使った「氷素爆弾」により凍りついた地球。
シェルターに閉じ込められ100年後に蘇った少年が見たのは、氷素爆弾の被害から立ち直り、科学文明の発達したユートピアとして再建された地球だった。
終末SFとして現代にも通じる名作。

機械文明の発展した未来を描き、それが必ずしも人類に平和をもたらすものではないというテーマを掲げて描かれた。
そして戦後間もない頃に描かれた作品のため、戦争批判や戦後復興への憧憬も色濃い内容である。
そしてこの作品の中核である「ユートピア」で描かれている、「人々が管理され、裏切り者は弾圧・抹殺される」という点で、管理社会に対する批判も見て取れる。

合作作品とされているが、会社を辞め創作に専念していた藤本(藤子・F・不二雄)が指揮を執り、当時はまだ新聞社に務めていた安孫子(藤子不二雄Ⓐ)が合間に手伝うという形で執筆されたという。
内容や画風は当時、氏と仰いでいた手塚治虫の影響が色濃く表れている。
そして作品の随所に、藤子両人のその後の作風や構成の原点を見て取れる。

現存部数は非常に少なく、初版本は数百万円の値段がついており、テレビ東京系列の番組「開運!なんでも鑑定団」の2010年8月10日放送分において鶴書房版が300万円の鑑定額となるなど、2000年代において手塚治虫の「新宝島」(育英出版の初版)と共に日本で最も(相場が)高い漫画本とされている。
原作者ですら持っていないといわれる(安孫子によると、引越しの際に紛失してしまったとのこと)

これまで2度の復刻では、表紙を藤子・F・不二雄が新たに描き下ろし、カップリング作品や最後のページにあった別のマンガ家による描き加えを削除する形がとられました。
今回の完全復刻版では、貴重な初版をもとに、最新のデジタル技術でオリジナルを細部まで復元。

UTOPIA 最後の世界大戦2冊ー表
( UTOPIA 最後の世界大戦2冊ー表 )
UTOPIA 最後の世界大戦2冊ー裏
( UTOPIA 最後の世界大戦2冊ー裏 )
UTOPIA 最後の世界大戦2冊ー斜め
( UTOPIA 最後の世界大戦2冊ー斜め )
UTOPIA 最後の世界大戦2冊ー背表紙
( UTOPIA 最後の世界大戦2冊ー背表紙 )

原本は古本市場でも特に希少価値が高く、なかなかオリジナルを読むことはできませんでした。
藤子ファンのみならず、多くのマンガファンが待望していた復刻です。
さらに、藤子不二雄Ⓐ、松本零士両先生へのインタビューや評論家の小野耕世先生の寄稿によって、『UTOPIA 最後の世界大戦』のマンガ史的な重要性について検証する「UTOPIA読本」が付録に付いています。

今般、完全復刻版が出たことによって、更に多くの「謎」がマンガファンや漫画研究者によって解明される筈である。
正しい過去を知り、そこから学ぶこと。
つまり「歴史から学ぶ」ことは未来の道を拓く事に繋がる。
この本は、日本が世界に誇るマンガという文化の未来を示す為のマイルスストーンになる筈なのである。

漫画ファン、マンガ研究者の座右の一冊となるでしょう。

UTOPIA 最後の世界大戦2冊ーペーパークラフト1
( UTOPIA 最後の世界大戦2冊ーペーパークラフト1 )
UTOPIA 最後の世界大戦2冊ーペーパークラフト2
( UTOPIA 最後の世界大戦2冊ーペーパークラフト2 )
UTOPIA 最後の世界大戦2冊ーペーパークラフト3
( UTOPIA 最後の世界大戦2冊ーペーパークラフト3 )

初版特典としてロボットのペーパークラフトが付いていましたが、初版特典版は発売と同時に予約の段階で即完売し早くもプレミア価格に。
初版と再版とを並べてみますと「帯」が違う事に気付きます。

写真をクリックすると大きく見れます。

過去のブログ記事も加筆、訂正、写真追加している場合がありますので宜しければ時々、覗いてみて下さい。

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UTOPIA最後の世界大戦 (中公コミックス 藤子不二雄ランド)1991年の復刻版

UTOPIA最後の世界大戦 中公コミックス
( UTOPIA最後の世界大戦 中公コミックス )

『中公コミックスの1991年の復刻版』は下記の関連サイトから購入できます。
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