「チョウのように舞い、ハチのように刺す」モハメド・アリとボクシングの玩具

プロボクシングの元世界ヘビー級チャンピオンで、20世紀を代表するカリスマ的英雄だったモハメド・アリ(本名カシアス・クレイ)氏が米アリゾナ州フェニックスの病院で死去した。74歳だった。

全盛時のクレバーなボクシングスタイルは「チョウのように舞い、ハチのように刺す」と評された。
1976年に、アントニオ猪木氏と対戦したのも話題となった。

黒人であるがゆえにレストランへの入店を拒否されると、1960年ローマ五輪で手にした金メダルをオハイオ川へ投げ捨てた。ベトナム戦争の徴兵を、「ベトコンは俺をニガー(黒人の蔑称)とは呼ばなかった」と明瞭な理由を公言して拒否した。

白人社会から敵視され、王座を追われると分かっていても、モハメド・アリ氏は恐れなかった。
五輪のメダルやチャンピオンベルトよりも尊く、大切にするべきものを持っていたからだ。

引退後、受けたパンチの後遺症とも指摘されるパーキンソン病を患った。
消息は断片的に報じられるぐらいだったが、1996年アトランタ五輪で世界中を驚かせた。

かつて黒人差別が激しかった南部ジョージア州で開催された五輪。
その地で大役を引き受けたのは、とうに「アメリカ」を許していたからだろう。
病気のため小刻みに震える手でトーチを握り、聖火台に灯す・・・
息をのんで見詰めた観衆からの形容しがたい拍手がスタジアムを包み込んだ光景は、感動的だった。

尊厳を守るため、リングの内と外の両方で力の限り闘ったボクサー。
自分に嘘をつかない勇気ある生きざまに対して、あの拍手は贈られたのだろう。

今日は、そんな偉大なアリ氏を偲んでボクシングのオモチャを紹介しましょう。

1950年代に作られて主にアメリカなどに輸出されたボクシングの玩具です。
ひょっとしたら、アリ氏も子供の頃に買ってもらって王者を夢見て遊んだのかも・・・

ボクサー部分は、セルロイド製で両手がブラブラするように取り付けられています。
足元のゼンマイで左右に行ったり来たり、この反転時の振動で互いの両手からパンチが繰り出され、まるでボクシングで戦っている様に動きます。
同じ機構で大きさや、形状違いを8種類程、持っていたのですが・・・

http://blogs.yahoo.co.jp/coast1386/14126637.html

さらに、もう一点・・・1960年代に作られた「BOXING MONKEY・ボクシングモンキー」です。

ゼンマイで、体を左右に揺らして両手をグルグル回転させてパンチングします。
玩具店の長期在庫を発掘して暗所倉庫に仕舞ってありましたので、猿の毛並みも良く、ボクサーパンツの退色などもなく、保存状態は良好です。
箱も、大きな痛みはなく十分に鑑賞に耐えれるレベルです。

本体の高さ18センチ。
箱サイズ・幅20.5センチ×高さ18.5センチ×奥行8センチ。
5800円で販売可(売り切れご免)

写真をクリックすると大きく見れます。
過去のブログ記事も加筆、訂正、写真追加している場合がありますので宜しければ時々、覗いてみて下さい。

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