100年前の玩具は金彩が美しく気品に満ち溢れています

ブリキ玩具の歴史

ブリキ玩具の素材であるブリキ[薄鉄板を錫(すず)で被覆した物]は、13世紀後半から16世紀前半までの間に、ボヘミアで完成されたものではないかと言われており、その後、ブリキの製造技術は、ドイツ、イギリスへと伝わり、日本には19世紀前後にオランダ人によって長崎にもたらされたと考えられる。
ブリキという言葉は、オランダ語の「ブリク」が語源で、田中久重の慶応2年(1868年)の日記には「ブリッキ」と罹れてり、当時「ブリッキ」とも呼ばれていたことが判る。
また、慶応2年(1868年)に、神奈川運上所から出版された「新定税目図版」(輸出入品名とその税額を書いた本)には「鉄葉」、「ティンプレーツ」と書かれており、幕末にはブリキをティンプレーツと呼び、漢字としては「鉄葉」という文字をあてていたことが判る。
輸入のブリキにくらべ日本におけるブリキ生産の歴史はぐっと浅く、大正11年(1922年)日本製鉄(後の八幡製鉄)が試作に成功、翌12年に市場に製品を出したのが最初である。

大正時代・・・
明治から大正にかけて世界一の玩具王国はドイツであった。
そのドイツも第1次世界大戦の敗戦で、玩具どころではなくなり、そのため当時玩具輸出では新興勢力の日本に各国から注文が殺到し、その結果、日本の玩具生産量、技術が飛躍的に発展をとげ、ドイツとならぶ玩具王国になった。
また、この時代に汽車、電車、自動車、飛行機、とひととおりブリキの乗り物が出揃い、また大正御大典記念のような大事業の時などには、記念のブリキ玩具が売り出されるようになった。
大正時代はブリキ玩具にとっては、いろいろな種類の玩具が生まれ、発展した時代であり、また世界のブリキ玩具大国に仲間入りした記念すべき時代である。

西洋に学びながら、ブリキや金属、ゴムなどの新素材、ゼンマイのような新しい動力を使ったものが登場し、軍国調の玩具が子どもの間でも人気を得るようになった明治時代、アンチモニーやセルロイドが新しい素材として脚光をあび、アルコール燃料を使用した発明玩具が誕生した大正時代、玩具輸出がドイツを抜いて第一位となった昭和戦前、高分子科学の発達によりプラスチックが主流となり、機構的にもフリクションから電動式が一般化した戦後、新媒体のテレビの影響でマスコミ玩具が日本中を覆うようになった高度経済成長期、そして電子ゲーム類の隆盛を極める平成時代……と、この百年の間に玩具の世界は、数度の大変革を体験したと言えます。

私がブリキ玩具に魅力を感じた最初のきっかけは、郷愁に似た懐かしさだったように思います。
古くは明治・大正時代から作られ始めたブリキ玩具は、時代が進むにつれて、様々に形を変えて発展し、手作りの時代であったにも関わらず驚くほどの量が造られました。
やがて昭和40年頃になるとプラスチック玩具が主流になり、しだいに私たちの前から姿を消してゆきまた。
戦禍やあらゆる時代の流れを越え、時を経て鮮やかに蘇る当時の風俗や色調、懐かしさだけでは言い表せない感動があります。

そんな大正から昭和初期・戦前の金彩ブリキ玩具・選ばれし6点・・・・

①桃太郎の水太鼓・・・裏面の水車で太鼓を叩く


②金魚型じょうろ・・・大正時代の金魚如雨露(底部に意匠登録の印)


③おしどりのガラガラ・・・鴛鴦11cm(底部に矢羽に夕の印)

④笛付きガラガラ・・・軍事柄14cm

⑤縦笛・・・24cm  

⑥捻り独楽・・・直径4.5cm

当時物の色合いと日本玩具の美しいプリント模様をお楽しみ下さい。
戦後のおもちゃのペイントには見られなくなってしまった <ニビ色> 鉛を含んだ独特の古びた色合い。
<金彩> 透明ニスの直塗りで発色する金色は明治、大正の特徴でもあります。 

100年程経っていますので経年により酸化して少々シミがありますが時代考慮すれば良好なコンディションだと思います。
当時の子供達にとっては、とても高額で高嶺の華であった玩具です。

写真をクリックすると大きく見れます。
過去のブログ記事も加筆、訂正、写真追加している場合がありますので宜しければ時々、覗いてみて下さい。

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