子供の頃が懐かしく蘇る・・・「はっけよい~のこった」セルロイドの相撲玩具

子供の頃が懐かしく蘇る。
先日、入手した戦前1930年頃と思われる「ダンスをする双子の女の子」です。

箱の中にゴムの押しポンプ、セルロイド製の女の子2体が収納されています。


ステージの二箇所には穴が開いていて、此処に女の子を立てます。
構造はとてもシンプルでゴムの手押しポンプを押すと空気はチューブを通じて、箱内下にある紙風船(フイゴ)が膨らみ、ガラス版のついたダンボール短冊を押し上げる。
ゴムの押しポンプを放すとガラスの重みで元の位置に戻る。
この一連の動作でカシャカシャとセルロイド独特の音を立ててダンスを踊り始めます。

褪色、凹み、汚れなどなく80年程前とは思えない程、綺麗な状態で残っていた玩具です。
しかしながら経年による不可抗力でゴムが硬化してしまい折れていました。
紙風船も虫食いにより、穴から空気が抜ける場合が多いのですが無事でした。
そこでストローで空気を送ってやると、今でもカシャカシャとダンスを踊りました♪

箱の裏とステージ右下には「意匠登録 第128875号」のスタンプあり。

この仕組みを応用した玩具で皆さんの記憶にあるのは「セルロイドの相撲玩具」ではないでしょうか?

土俵の中央に穴が開いていて、差し込んだ2人の力士がダンスを踊るように取り組みをします。

「はっけよい~のこった」
ポンプの押し加減で穴から飛び出し土俵外で「上手投げぇ~」となることも・・・
大鵬・柏戸などのヒーローが白黒テレビで活躍していた時代のオモチャです。

やがて怪獣ブームが訪れると「セルロイドの怪獣相撲」も作られました。
土俵の変わりに街が描かれ、2体の怪獣がダンスを踊るように戦います。
この「怪獣相撲」は1ダース(12個)発掘しましたが、全て売ってしまい手元には残っていません(1個くらい残しておけは良かった)

材質が軽いセルロイドだから出来たオモチャですが、セルロイドの引火性が問題となり使われなくなると共に昭和30年代後半には姿を消してしまいました。
又、紙風船の虫食い、ゴムの押しポンプが経年による不可抗力でゴムが硬化してヒビ割れたり折れたりして空気が抜ける場合が多いです。

セルロイド製のおもちゃは戦後復興の中で日本の輸出品として重要な役割を担いました。

写真をクリックすると大きく見れます。
過去のブログ記事も加筆、訂正、写真追加している場合がありますので宜しければ時々、覗いてみて下さい。

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玩具博物館 9 相撲玩具
京都書院

■商品説明
さまざまなおもちゃを、文字情報をおさえカラー写真を中心に紹介する。
9巻では、相撲と相撲玩具の歴史を紹介し、江戸時代の板相撲から昭和50年代の大相撲ゲーム、赤穂浪士のカルタやめんこを収録。

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