ホーロー看板(琺瑯看板)昭和ホーロー賛歌パート1・2・3・4全20種フルコンプリート揃いました

ホーロー看板(琺瑯看板)とは、主に屋外用の表示として使用される看板の一種。

もともとの琺瑯(ホーロー)はガラス質の釉を高熱で焼き付ける仕上げを意味するが、のちに類似の外見を持つ塗料仕上げをも意味するようになった。
「ホーロー看板」における「ホーロー」は、後者の意味であり、金属板と塗料という組み合わせのものを意味する。その耐久性から、ブリキ製の類似品と比して現在でも美しい姿を保っているものが少なくない。

1950年代~1970年代の日本で普及した屋外広告の媒体としても広く知られている。
マスコミによる広告手段が一般的ではなかった時代、広告代理店を通さずに、その製品のセールスマンと看板の製造業者が各地で依頼・製作・設置していた。
琺瑯製の看板の設置に対する広告料は現金でなく現物支給が多かった(例えば大塚食品ならボンカレー3食分など)
その後、実用面ではプラスティック製の看板などに取って代わられつつある。
レトロな雰囲気が好まれ、愛好家の収集の対象へと変化しており、歴史的な価値や希少性から高値で取引される様になった。

線路や道路の脇になにげなく掲げられているホーロー(琺瑯)看板。
まだテレビなどが普及していない昭和30年代頃が全盛期で、現在では消滅の一途を辿っています。
独特なデザインや色使い、そしてお茶目なネーミングがとても魅力的です。
また、日本経済の発展を物語る文化遺産でもあり、当時の生活をも垣間見ることができます。

そんなレトロブームの中、当時の製法でミニチュアサイズのホーロー看板が作られていました。

青島文化教材社から発売された「昭和ホーロー賛歌」は、PART1が2003年7月、PART2が2003年10月、PART3が2004年5月、PART4が2004年7月に売り出されました。現在は絶版です。
販売価格は当時一個504円(税込)でしたが、ブラインドボックスの為、開封してみないと何が入っているか判らず各シリーズ全4種+シークレット1種(全シリーズ20種)揃えるのは大変でした。

今も人気は衰えず、店に飾っていると売ってくれと何度も言われます。

◎昭和ホーロー賛歌第1弾2003年7月発売・絶版。
●キンチョール/大日本除虫菊・・・実物は大きさやデザインが異なる数タイプが存在します。90cm角という大判もあり、2枚組で使用されているのを良く見かけました。
●ボンカレー/松山容子・・・ヒートバックの絵柄が異なる、2種類の看板がありました。画期的な調理法のボンカレーと美しい和服姿の松山容子はベストマッチ。
●ハイアース/水原弘・・・当時、角型(90cm)や楕円型(60cm)等がありました。水原弘の情熱的でダイナミックな歌声は今でも人々の心に生き続けています。
●オロナミンC/大村崑・・・実物の看板は様々な種類や形状が在りました。大村崑の「元気ハツラツ」がそのまま伝わる楽しい看板です。中期型をモチーフ。
●キンチョール/大日本除虫菊・・・ 昭和ホーロー賛歌第一弾のシークレットバージョンです。

◎昭和ホーロー賛歌第二弾2003年10月発売・絶版。
●明治クリームキャラメル・・・遠足のお供に持っていったクリームキャラメル。変わらぬおいしさは世代を超えて人気者。赤くてかわいい、パッケージはみんなが知っています。
●でんわでんぽう・・・昭和中期、電話はどこの家にもあるものではありませんでした。大切なことを伝えるために・・・。この看板を見つけると誰もがホッとし、10円玉にありがたみを感じたものです。
●オロナミンC・・・お馴染みのオロナミンCと崑ちゃんの看板。登場した期間も長く、実物の看板には様々なバージョンがありました。ホーロー看板は奥が深い。
●菅公学生服・・・カンコー学生服の「菅公」は子供達の健康と学業成就を願い、学問の神様として勉学に励む人たちに親しまれている菅原道真公に由来しています。
●シークレット(オロナミンC)・・・昭和ホーロー賛歌第二弾のシークレットバージョンです。

◎ 昭和ホーロー賛歌第三弾2004年5月発売・絶版。
● 牛乳石鹸・・・明治42年より人々の暮らしに密着し続けているカウブランドは信頼の証 し。シンボルの牛は「商いは牛の歩みのごとく」という格言に由来。堅実な経
営のもと、誰からも愛される製品を提供しよう!という企業理念が込められています。
●月虎かとりせんこう・・・この看板は昭和40年頃より全国的に活躍した90cm角の大型看板です。内外除虫菊は大正7年から創業、ワールドワイドに活躍し日本を代表する蚊取り線香のひとつを担っています。美しく描かれた虎は今日も世界中を駆けています。
●ノザキのコンビーフ・・・僅かに底辺が長い台形は独自の形。昭和中期、国内初のコンビーフ缶として誕生し現在に至る超ロングセラー。当時、牛肉は高級品でコンビーフも大変貴重でした。調理にも万能、食文化に貢献してきました。正に缶詰の王様と言えましょう。
●カルケット・・・カルシウム入りビスケット「カルケット」は大正時代に誕生。健康を意識した美味しい食品として今でも多くの人々に愛され続けています。幼児かたお年寄りまで、やさしい味わいは真心の証し。看板は右から読む戦前タイプも存在しました。
●シークレット(トッケルカ・戦前タイプ)・・・昭和ホーロー賛歌第三弾のシークレットバージョンです。

◎昭和ホーロー賛歌第四弾2004年7月発売・絶版。
●アース渦巻・・・毎日の暮らしにプラスアルファな快適を。「アースな暮らし」でお馴染みのアース製薬。アース渦巻は私達を蚊から守ってくれるロングセラー商品。妖精のような由美かおるさんの看板に釘付けになって見とれた方も多いでしょう。
●森永ミルクチョコレート・・・チョコレートの国産第一号は森永。1918年からの伝統と技術。ミルクのコクとカカオの芳香な香りを余すことなく表現したピュアチョコレート。本物の西洋菓子の味がここにあります。みんなが知っている楕円形の看板は素敵なお菓子屋さんの目印。
●でんわでんぽう・・・大切なことを伝える為に・・・この看板を見つけると誰もがほっとし、10円玉にありがたみを感じたものです。文字だけの看
板ですが人目をひきつけます。文字の形色が異なるバージョンも存在しました。
● カクイわた・・・明治14年創業のカクイは昭和初期、早い時期から海外にも幅広く活躍をはじめた寝具のトップブランドです。縦長や正方形の看板が広く地域で見られました。子供を背負う可愛らしい看板はカクイ綿の柔らかさ、やさしさを感じます。
●シークレット(森永ミルクキャラメル)・・・昭和ホーロー賛歌第四弾のシークレットバージョンです。

過去のブログ記事も加筆、訂正、写真追加している場合がありますので宜しければ時々、覗いてみて下さい。

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日本ホーロー看板広告大図鑑

空前絶後の明治・大正・昭和ホーロー看板大博覧会。

第1章 草創期のホーロー看板
第2章 くすり
第3章 食品
第4章 衣料品
第5章 生活用品
第6章 化粧品類
第7章 電化製品
第8章 乗り物
第9章 その他
第10章 絵葉書に見るホーロー看板のある風景

2000点を越えるコレクションから優品多数を紹介。近代広告史の貴重な一面が初めて明らかになる驚異の1冊。北原照久氏大推薦!
著者紹介
佐溝力[サミゾチカラ]
昭和21年、豊橋市生まれ。小学生の頃から様々な収集を始める。昭和38年より自転車・徒歩・ヒッチハイク等で、その後はトラック運転手として全国を廻る。昭和50年頃よりホーロー看板の収集を始め、平成6年、蒲郡市立図書館にてコレクションを用いた「明治・大正・昭和時代のホーロー看板」展が開催される。コレクションをもとにした書籍『三河の広告』(春夏秋冬叢書)が平成19年に発刊され、さらにNHK‐BS番組「熱中時代」にホーロー看板収集家として出演するなど活躍中。

平松弘孝[ヒラマツヒロタカ]
昭和47年生まれ。奈良大学文学部文化財学科卒。平成8年より、豊川市桜ヶ丘ミュージアムの歴史系展覧会企画に従事し、平成17年に同館で開催された「ホーロー看板にみる広告文化史―サミゾチカラ・コレクション展」の企画を担当。

「日本ホーロー看板広告大図鑑」は下記の関連サイトから購入できます。
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http://blogs.yahoo.co.jp/poppy1386/61817681.html

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