1950年代の傑作TOY! 「ミスターダンディ」三国産業の”Mr.DANDY 4体目を入手

ブリキ玩具も様々な切り口でカテゴリーを分類する事ができるけれど、調子物と呼ばれるゼンマイ玩具で、数々の傑作を生み出し”神の手を持つ”と言われた天才ブリキ職人の串田恭男氏をまず第一に知っておきたい。

ブリキ玩具の魅力は数々あれど、動きの面白い傑作玩具を作らせたら右に出る者はいない”神技職人”串田恭男さんの優れた作品の中でもトップクラスの出来に位置する「ミスターダンディ」

1950年代のブリキ玩具は殆どが輸出向けだったけれど、この”ミスター・ダンディ”は1956年(昭和31年)にアメリカへ輸出され大ヒットしたというゼンマイ仕掛けのオモチャです。

これは東京プレイシング商会で、”ピエロのスケーター”をはじめとする数々のブリキ玩具の名作を作り出した天才ブリキ職人の串田恭男さんが、自身で立ち上げた三国産業から初めて世に送り出したブリキ玩具だ。

串田氏は、新日工業→”T.P.S”こと東京プレイシング商会→ミクニ産業と活躍の場を移していく。
ミクニ産業株式会社設立第1作目にして、ブリキ玩具殿堂入りとも呼べる作品の「ダンディ」
このオモチャは『ミクニ産業』製で知る人ぞ知る串田恭男さんの会社のマークです。

串田氏は戦後、日本が海外向けの玩具製作で復興していく時代からの職人さんで、進駐軍が古本屋に残した雑誌(POST誌のノーマンロックウェルの絵等)を参考にしたデザインや色遣い、複雑なメカニズムのゼンマイ玩具を海外の子供達の為に生み出し続けた。
その斬新な作品は、現在から見ても少しも色褪せることはない。

串田氏の作品らしくとても凝った動きをする玩具で、私の大のお気に入りです。
串田さんと電話で、お話する機会に恵まれましたが、独立後の最初の品という事で氏に取っても大変、思い出深い品だと伺いました。

この度、4体目を入手する事が出来ました。

ネジを巻くと右手で帽子を上げ下げしながら目玉が上下に動きます。
足の下からピンが交互に出る事により愛嬌をふりまきながら前進するのですが、この時、靴のつま先を交互に跳ね上げてスキップ。

これって大変、芸が細かく実際に動かすとホントに面白い動きなんですよ。

これだけ複雑な動きをゼンマイひとつで実現させる表現力と製造技術に驚きます。

でも面白いのは動きだけじゃなくて、このデザインだって味があって最高です。

”Mr.ダンディ”と名乗るだけあって、真っ赤な帽子にステッキ,胸には薔薇と紳士のお洒落アイテムを身につけている。

オッドベストは黄色地に赤の格子模様、そして赤のサスペンダーとかなり派手に決めちゃっています。
ウィングチップとツートンのサドルシューズを足して2で割った様な足元もバッチリと決まっていますね。

左手に持っているステッキは針金製や、プラスチック製、ゴム製(銀色、黒色)などバージョン違いが色々あります。
製造時からの微細な小傷などはあるものの、錆などのダメージはなく時代を考えると保存状態は大変良好です。
流通量も、とても少なくレアでマニア受けのする逸品です。
Mr.ダンディはオモチャとして秀逸の出来映えです。
本体高さ15.5センチ。

大阪ブリキ玩具資料室の「レトロ倉庫セール」販売カタログには、同じ品が52500円で販売されています(写真参照)

右側(箱はなし)は36000円で販売可能です(送料240円)売り切れたら御免なさい。

NHK 鑑賞マニュアル 美の壺file146 「ブリキのおもちゃ」

http://www.nhk.or.jp/tsubo/program/file146.html

ミクニ ゼンマイ歩行ダンディー(私の品ではありませんが動きが楽しい)

Vintage Made in Japan Dandy Wind Up Tin Toy Mikuni

ブリキ玩具業界の生き字引、串田さんから突然、電話が!!

http://www.tango-wave.jp/modules/blog/blog_view.phtml?id=386302

写真をクリックすると大きく見れます。

過去のブログ記事も加筆、訂正、写真追加している場合がありますので宜しければ時々、覗いてみて下さい。

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京都在住のコレクターでベンツ・コレクションは圧巻です。

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