私が玩具収集を始めた黎明期の頃・・・1980年（昭和55年）に発行された「ブリキのオモチャ」の本です。
以前に紹介した1979年（昭和54年）版の改定版となります。
日本で最初のブリキのおもちゃのバイブル本『ブリキのオモチャ』は北原氏も絶賛！
http://www.tango-wave.jp/modules/blog/blog_view.phtml?id=247395
「ブリキのおもちゃ」コレクションが今ほど一般化する前、北原照久氏の写真集ですらまだ、世に出ていなかった頃に発行された日本で最初の「ブリキのオモチャ」のバイブル本です。
320余点のブリキ玩具の写真収録、カラー47Pモノクロ48P、ハードカバー、上質紙の非常にしっかりした作りの本です。
1980年改定版・初版。
販売当時に定価3200円と非常に高価でしたが写真も豊富、カラー多数で、単なる写真集にとどまらず、当時のメーカー資料やインタビュー、歴史、玩具用語解説、メーカー製造問屋ブランドマーク一覧などブリキのオモチャの魅力を余す所なく伝え、今見ても全く見劣りしない非常に完成度の高い本です。
カバーを外すとお馴染みのピエロのスケーターの表紙が現れます。
この30年以上の間に非常に沢山「ブリキのおもちゃ」をテーマにした写真集などが発行されましたが結局のところ、この本を超える内容を私は知りません。
初心者にも超の付くマニアにもお勧めの一家に一冊、一人に一冊（笑）のコレクター必見の本です。
この本により新しい魅力の発見が出来る事、保障します。是非、感動してください。
「日本で最初のブリキのオモチャのバイブル。僕はこの本で、よりオモチャが好きになりました」 と、北原照久氏も絶賛されています。
著者の熊谷信夫氏は、『東の北原照久』『西の熊谷信夫』と言われる位、この業界の先駆者で大阪ブリキ玩具資料室の代表者です。
パソコンもなくインターネットで情報収集も出来ない黎明期時代に、コレクションを始めた私は右も左も判らず、夜の荒海に浮かぶ小船の様でした。
そんな時代に発行されたこの本は、正に進む道を明るく照らす灯台の様な存在でした。
発行部数も少なくて、マニアの間では幻と言われて長らく数万円もの高額で取引されておりました。
2000年に熱い要望に答えて復刻版が発行されましたが復刻版ですら、すでに12年が経ち現在は絶版となり入手困難につきプレミア価格になっています。
今回の品は、貴重な1980年発行の初版本です。
32年以上経っていますのでカバーに小スレ、小口に薄く点染みあるものの、それ以外は並（時代を考えると、かなり良好です）
価格応談にて販売可。
初版と復刻版とをよ～く見比べてみますと、一部に加筆、訂正が見られます。
文字の書体や大きさ、カラーページ背景の模様、一部に写真の差し替えがあるものの95％は当時のまま余すことなく再現されています。
ブリキ機械玩具の歴史と魅力を熱く語った貴重な本
(山田徳兵衛氏－吉徳－序文より)
「玩具に関する書はかなり多いが,本書の如く或る種のものに熱を込めて弁じた,個性の強い刊行は稀なものではあるまいか。その意味に於いて,本書は玩具業界特異な著書であり,広く興味を持って一読されて然るべきものだと思う。」
○第一部 ブリキ機械玩具とその歴史
・はじめに
・ブリキ機械玩具ということばについて
―ことばによる誤解を誤解を防ぐためのただし書き―
・機械玩具の歴史
(1)時計とからくり人形(自動人形)
(2)ブリキ機械玩具のあけぼの
(3)日本のブリキ機械玩具の歴史
明治から第二次世界大戦まで/終戦から昭和30年代まで/昭和30年代以後
○第二部 インタビューとブリキ機械玩具試論
・プロローグ
・インタビュー
吉田徳兵衛(吉徳十代目)/米沢大一(米屋玩具代表)/宇田川義男(東京プレイシング商会会長)/清水紀一(東京玩具工業協同組合勤務)/奥野信三(増田屋開発担当)/森川耕輔(ヒシモ産業代表)/富山栄市郎(トミー代表)/河内正雄(河内工芸機器研究所所長)
・ブリキ機械玩具試論
姿を消すブリキ玩具/からくり人形と機械玩具/からくりが生んだブリキ機械玩具/大人を意識して作られたブリキ機械玩具/ブリキ玩具のプリントについて/ブリキ機械玩具の魅力について/オモチャの二つの裏切り
・エピローグ
・あとがき
○用語解説/玩具の分類/ブリキ機械玩具のできあがるまで/錻力印刷工程/玩具産業の流通経路図/金属玩具の生産工程図と分業関係/協力者一覧
○資料編
メーカー・製造問屋プランドマーク一覧/日本ブリキ機械玩具略年譜/撮影品目リスト/参考資料リスト
写真をクリックすると大きく見れます。
過去のブログ記事も加筆、訂正、写真追加している場合がありますので宜しければ時々、覗いてみて下さい。
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「ブリキのオモチャ」著者の熊谷信夫氏が代表を務める大阪ブリキ玩具資料室の復刻版です。
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