昭和初期に輸出されたセルロイド製「馬に乗るピエロ」

近代玩具の材料としてセルロイドは、プリキと共に重要な役割を果たしてきました。

熱を加え色々な形に容易に加工ができ、着色しても鮮やかな色あいが出せるという特徴をもっています。
明治32年頃には、浅草のべっ甲職人永蜂清次郎という人がセルロイドを使って玉ガラを製作したといわれています。
その後、日本の工業化が進み、明治末から大正時代にかけてセルロイドは盛んに玩具の材料として使われました。

人形をはじめとして、ガラガラなど、多種多様なものが作られました。
セルロイドのキューピーや、金太郎、月光仮面や鉄人28号、まぼろし探偵などの夜店のお面など、懐かしく思い出されるものが数多くあります。
セルロイドの人形は、その肌艶が独特の光沢をもっていて、現代のソフトビニールなどとは違った雰囲気があります。
手足を固定していたゴムひもが伸びて人形の手足がだらんとしてしまうことも、よくありました。
遊んでいるうちにペコンと凹んでしまったセルロイド人形・・・ 
独特の質感を持つセルロイドに郷愁を感じられる方も多いでしょう。

そのように多くの人に愛されたセルロイド玩具も、燃え易いという理由で玩具の世界から姿を消してしまいました。
昭和29年、アメリカでセルロイド玩具の引火性が問題化し、アメリカにセルロイド玩具を輸出していた日本でも、セルロイドを使った玩具の生産が禁止されるようになりました。
燃え易いセルロイドに代わって、プラスチックの出現でセルロイドのおもちゃは、昭和30年代に入ると殆ど使われなくなってしまいました。

今では、セルロイドの人形も、アンティークショップなどで高価な値段で売られています。
熱心なコレクターも多いです。
もし納屋の奥から埃まみれのセルロイド人形が出て来たら、大切にしてあげて下さい。
もちろん、買取もしています。

1930年代/ 輸出検品シール付 のセルロイド製「馬に乗るピエロ」


昭和初期に製造された輸出用のゼンマイ・セルロイド玩具です。
馬の下腹部に輸出用検品シールがまだ付いています。
この検品シールがあると戦前であると特定できます。

ゼンマイを巻くと馬が上下し、ピエロが前後に動きながら弧を描いて走ります。
車輪の中にゼンマイ機構部が内蔵されています。
車輪はブリキ、ピエロと馬はセルロイド製で、とても保存状態の良いコンディションです。
セルロイドに割れやへこみはなく、高さ17cmの存在感あるベストサイズです。

失われやすい耳や尾も付いている完品で、ピエロと馬の両方にメーカーロゴと「MADE IN JAPAN」の刻印があります。

サイズ:高さ17センチ×長さ18センチ。

写真をクリックすると大きく見れます。
過去のブログ記事も加筆、訂正、写真追加している場合がありますので宜しければ時々、覗いてみて下さい。

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北原ワールド トイ・コレクション Vol.1 10種ノーマルコンプ
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残り僅かとなりましたので売り切れ御免。

1)トランクポーター(服・レッド)
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3)レーダーロボット
4)ロボタンク-Z(ガンメタ)
5)ロボタンク-Z(ブルー)
6)ラジオコントロールカー セダン(レッド)
7)ラジオコントロールカー セダン(ブルー)
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10)世紀の怪獣ゴジラ(ノーマルバージョン)以上のセット。
おもちゃコレクターの北原照久氏がコレクションしているブリキやセルロイドのおもちゃを手のひらサイズのコレクションフィギュアにしたものです。

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