お宝鑑賞の心得: 世界ナンバーワンコレクターに学ぶ極意・・・コレクター指南書

「お宝鑑賞の心得: 世界ナンバーワンコレクターに学ぶ極意」 本多徹

​​​​​​​

著者の本多徹氏は、本屋で1997年に世界一のコレクター北原照久氏の「ブリキのおもちゃ博物館」写真集を手にした事からティントイの魅力に目覚め精力的に収集を開始・・・決して早いとは言えない収集スタートでしたが、いまや日本有数のコレクターに・・・その熱き情熱を存分に感じることの出来る本です。

古玩具コレクターあるある話が満載です。

本田氏が北原氏に影響を受けたように、この本から収集をスタートする方には絶好の指南書となります。

「なぜ子供のおもちゃを大人が集めるの?」
「古いおもちゃが100万円?」
「なぜ箱が大事なの?」
「英語で書いてあるのに日本製?」
「三輪車に乗る鉄人28号って、変じゃない?」

かつては、お宝と聞いて連想したのは、由緒ありそうな古い壺や掛け軸、アートを感じさせる絵画や彫刻など。何か高尚で縁遠く感じる人が多かったと思います。身近になったのは、1994年に始まった「開運!なんでも鑑定団」以降。番組に登場する自分の身の回りにあった物、家のどこかに眠っていた物のストーリーを通じて、「思い出がお宝になること」を知りました。
また、従来のコレクターイメージは、オタク、マニア、偏執狂など。こうしたイメージを覆した人物こそ北原照久さん。颯爽と番組に登場し、視聴者の持つ先入観を180度変えました。そして、北原さんが鑑定するブリキ玩具は、象徴的なお宝ジャンルとなりました。
数十年以上前、日本の職人が器用な手仕事と持ち前の勤勉さで作り上げたモノたち。これらが長い時を経て、一部の愛好家のみならず、世界のIT長者や有名スターたちに求められていることに驚きます。サザビーズやクリスティーズなど有名オークションで高額な美術品や宝飾品と同等以上の扱いを受けている事実には、日本の誇りを感じます。
平成、令和と時代が進み、昭和レトロの魅力に脚光が当たる今、各地で開催される展示会で展示されたいろいろな古いおもちゃを見て、「何か古そう」「なつかしい」「よくこんなに集めたなあ」。そんなシンプルな感じ方が普通ですが、なぜ集めるのか。どこに魅力を感じるのかというコレクターの視点を理解すれば、もっと深く鑑賞でき、もっと感動すると思います。
本書は、コレクター界の第一人者北原さんとの交友を通じて学んだ「お宝鑑賞の心得」。伝えるのは、古物との向き合い方。なぜ心惹かれ、何に魅せられるのか。それらは、人それぞれの感性そのものですが、コレクターの見方を知ることで見え方も感じ方も変わります。
その要点を余すことなく取り上げ、全6章で構成した一冊。頁を進むほどにあなたの審美眼は磨かれます。ブリキ玩具に限らず、古物を鑑賞する時間は充実し、格段に楽しくなります。
ありそうでなかった本。読めば読むほど、惹き込まれるお宝の世界。見方考え方のポイントを知れば、身近にある意外なお宝に気付くかもしれません。どうぞ「お宝鑑賞の醍醐味」を味わってください。

◆構成
第1章 心得
① コレクションの数
② 箱が大事
③ ギミックの妙
④ 鈍色の魔力
⑤ 「Made in Japan」の誇り
⑥ 古物の修理
⑦ 収集は「発掘」
⑧ 世界ナンバーワンコレクター
⑨ 古玩具の値段の見方
第2章 時代
① 日本におけるブリキ玩具史
② ナポレオンとブリキ玩具
③ 戦時下の金属玩具供出
④ 戦争と「幸福時代」
⑤ 鉄棒おもちゃ
⑥ 宙返り飛行機
⑦ 「馬のない馬車」に驚く
⑧ 大正の最高級玩具「ボール打ち」
⑨ 意趣返し「好人物」
⑩ 糸引きはずみ車の汽車
⑪ 金彩の軍艦
⑫ 戦後第一号「コスゲのジープ」
⑬ 挑戦、「B29爆撃機」
⑭ 天皇陛下とブリキ玩具
⑮ 電動玩具第一号
第3章 情熱
① ハートを熱くする「FIRE ENGINE」
② 熱狂、「ミリオンバス」
③ 驚きのスバル360
④ バージョン違いの珍品
⑤ 絶妙、「マルサン製ミシン少女」
⑥ コレクター必須事項
⑦ 珍品「五輪旗を持つ三輪車少年」
⑧ 世界に一つだけのお宝
⑨ あの黄色い棚の「熱量」
⑩ ガラクタが宝物に変わるまで
第4章 幸福
① 楽しい笑顔と「HAPPY TOYS」
② 幸せの形、「カップル玩具」
③ 夢のロケットライド
④ 幸福を運ぶ「ハッピートラック」
⑤ おさるの電車
⑥ ときめく珍品「アニマル・トボガン」
⑦ 笑顔になる「兄弟玩具」
⑧ 名品「ピエロのスケーター」物語
⑨ 手元で鑑賞する喜び
⑩ 世界的コレクターが味わった「眼福」
⑪ 素晴らしきコレクション人生
第5章 宇宙
① 宇宙玩具に見る夢世界
② 愛着、「アトミックロボットマン」
③ 世界初のブリキロボットを紐解く
④ 版権のないロビータイプ
⑤ 頂点「MACHINE MAN ROBOT」
⑥ 最高傑作「ラジコンロボット」
⑦ 時代を映す「テレビジョンロボット」
⑧ 超高額「コマンダーロボット」
第6章 視点
① 三輪車ヒーロー
② 擬人化されたクマ
③ ネーミング「人名」
④ ネーミング「Happy」
⑤ 宣伝文句は、「NEW」
⑥ 酔っぱらいのおもちゃ
⑦ 蛾のおもちゃ
⑧ ブリキ顔、「縦割れと横割れ」
⑨ 哀愁と軽妙を見極める
⑩ 「大らかさ」を味わう
⑪ センターの見方
⑫ 少年の心を持ち続ける

過去のブログ記事も加筆、訂正、写真追加している場合がありますので宜しければ時々、覗いてみて下さい。

*************************

おすすめ

お宝鑑賞の心得: 世界ナンバーワンコレクターに学ぶ極意 本多徹

『お宝鑑賞の心得』 は下記の関連サイトから購入できます。

↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓

https://ameblo.jp/tintoys1956/entry-12728441234.html

This entry was posted in 未分類. Bookmark the permalink.

Comments are closed.