» 2019 » 2月 » 11のブログ記事

新年早々、ある方から電話がありました。

それは、あと半月ほどで唯一のスーパーが

なくなってしまうという地域の住民の方でした。

それで、なんとかしたい!という思いで

「とくし丸」をやっている私に連絡をしてくださったのです。

その方とは、フェイスブックでつながっていました。

京丹後市の宇川という地域で、

宇川加工所というグループの一員として、

町の活性化に取り組んでおられる増田さんという女性です。

その代表の方と一緒に、「とくし丸」について

話が聞きたいという事でした。

代表の方は、丹後でも有名な山口さんという女性。

とてもバイタリティあふれ、地域や丹後のために

色んな取り組みや活動をされてる方です。

それに賛同されてる方々が、一緒に宇川加工所のメンバーとして

活動されています。

私も、是非お会いしたい!と、思いました。

1/7、私の家の近所まで会い来てくださいました。

新聞やメディアで、今までお顔は知っていましたが、

お話するのははじめて。

とても、シャキシャキされてパワー溢れる女性でした。

まずは、宇川で唯一のスーパーがもうすぐなくなる。

住民はとても不安で困っている。

そうこうしているうちに、もうなくなってしまう。

手をこまねいてる間に、できる事は全部やっておきたい。

既に、去年の7月にいずれスーパーが閉店する、と聞いた時点で

山口さんは動いたそうです。

実際、山口さんは宇川の住民のみなさんにアンケート調査したり

すぐに近隣のスーパー「いととめ」さんにお願いし、

「いととめ」さんがやっている移動販売車を空いている日曜日に

使わせてもらえないか?と、打診したり。

社長はとても男気のある方で、快諾して、来週、さ来週とりあえず、

回ってもらうことになっている。

と、言われていました。

でも、可能性として「とくし丸」さんのお話も聞きたい。と。

私は、自分がわかる範囲でお話しました。

そして、聞けば聞くほど、自分が行きたい!と、思いました。

でも、実際、宇川までは普通に走るだけでも、45分かかります。

それに、今現在、「来てほしい!」と、言って頂いてる他の地域にも

回りきれなくて行けてないのが現状です。

とにかく、今私が出来る事。

もしかして、誰かが移動販売をする際、

安くで車両が購入できないか、

私がお世話になっている徳島県の「マーキュリー」大平さんに

すぐに電話して聞くことでした。

山口さんは、なんでも可能性のある事は、とりあえず

持っておきたい!という思いがあるようでした。

「住友さんにもお話しましょうか?」という問いかけには、

「私1人の一存では…。」という事で、

それは、とりあえず保留でした。

 

まぁ、でも

よくよく、考えてみてください。

今まで、当たり前のようにあった年中無休のお店が

ある日をもってなくなるのです。

車で近隣の町まで行ける方はなんとかなるかもしれません。

でも、車に乗れない方々には切実な問題です。

それは、もしかしたら、明日にでも自分が車に乗れなくなるかもしれない。

そう考えたら、困難さが少しはわかると思います。

いつかは、誰もがぶつかるであろう問題でもあります。

今のところは、「いととめ」さんが試験的に回ってくださるということで、

第一回目の販売の様子を見に行かせて頂きました。

その日は、今年の冬には珍しく寒い日でしたが、

「いととめ」移動販売車両の前には行列が出来ていました。

みなさん、初めての車両に興味津々。

そして、とても喜んでおられる様子が伝わってきました。

「いととめ」さんの車両は、「とくし丸」と違って大きい!

車内に入って、販売してもらえます。

しかも、自動で中が横に拡がります。

私も初めてだったので、「お~!!」「わぁ~!!」

いちいち、驚いて見ていました。

「とくし丸」は、小さいからのメリットがあります。

どんなに細い道でも、家の玄関先にもつけられます。

でも、雨風雪などの悪天候はゆっくりお買い物してもらいにくいところもあります。

その点、「いととめ」車両は、暑くても寒くても、雨でも雪でもお構いなく

ゆっくり買い物できるなぁ~と、そこはすごく羨ましく思いました。

2回目の、試験販売もとてもみなさん喜ばれ、

泣いて感謝される方もあったようです。

その後も気になりながら、エールを送りつつ、時間は過ぎていました。

そして、先日の京都勉強会で…。

本部の方から、住友さんが、すでに宇川のことをメディアで知って、

早速、次の週に京丹後市に行かれるんだ。という事を聞きました。

すぐにその場で、住友さんに確認し、私が山口さんとお会いしたこと、

「いととめ」さんの販売も見に行った事など報告しました。

住友さんは、とにかく、困っている地域を放っておけない!

とにかく、行って話しをしてくるよ!と。

山口さんと一緒。

熱いし行動が早い!

さすがです!

 

話し合いどうだったかなぁ~。と、気にしていると、

2/5朝、山口さんから連絡がありました。

「この前の話し合いの様子が詳しく、今日の毎日新聞載ってるから見て!」と。

早速、積込の途中、向いのコンビニに買いに行きました。

本当に大きく載っていました!

 

宇川に、「とくし丸」が走るには

まず、「やる!」という近隣のスーパーがなくてはなりません。

そして、スーパーが決まったら、私のように

「やりたい!」という販売パートナーがいないとできません。

クリアすべき事がきっとたくさんありますが、住友さんは

住民の方のために、根気よくがんばる!と、言われていました。

今、丹後で「フクヤ」さんから出ている「とくし丸」が9台。

結構、たくさん増えたな。と、言われますが、

それでも回りきれてない地域があるのです。

そして、全国では

宮崎県と沖縄県を除く、1都2府45県でおよそ370台の

「とくし丸」が走っていますが、全然足りてない、

まだまだ行けてない地域がたくさんあるのです。

待っている方々がたくさんおられる。

その数は、もしかしたら、毎日増え続けています。

ご理解、ご賛同くださるスーパーさんが増え、

やる気のある販売パートナーさんがどんどん増えるよう、

微力ですが、「とくし丸」の魅力を、やりがいを

もっともっと伝えていく事が、私にできることなのかなと思っています。

「とくし丸」は素晴らしい仕事だと、約4年やってきて

毎日思います。

お客様の笑顔が見れる、そして自分も笑顔で元気に働ける。

薄れていく人と人とのつながりの大切さを肌で感じ、

人と人とでしか生まれない感動や温かさを実感できる仕事です。

人が好き。

単純にそう思える人が仲間としてどんどん増えてくれることを願っています。

そして、買い物難民・買い物弱者と言われる方々が

少しでも減り、豊かに過ごせる社会になれるよう願っています。


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